中公新書
人口減少社会の設計―幸福な未来への経済学

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121016461
  • NDC分類 334.31
  • Cコード C1236

内容説明

二〇〇六年、日本の人口は減少に転じる。急速に進む少子高齢化で、医療や年金など、私たちの生活にさまざまな影響があるのは避けられない。だが、人口の減少とは本当に憂慮すべき問題なのだろうか。本書では、むしろ居住空間や余暇など質的に充実した社会を確立する好機であることを指摘した上で、すでに人口が減少に転じているヨーロッパの例を参考にしつつ、私たちが直面する課題とその先にある未来像を提示する。

目次

第1章 人口減少社会がくる
第2章 人口増加は何をもたらしたか(人々は幸福になったか;日本経済の問題点)
第3章 経済・社会の将来像(経済の変質;社会の変化;医療制度の将来)
第4章 人口減少社会にどう対処するか(日本経済の新しい道;成熟した社会を求めて)

著者等紹介

松谷明彦[マツタニアキヒコ]
1945年(昭和20年)、大阪に生まれる。東京大学経済学部経済学科・同経営学科卒業。大蔵省主計局主計官、大臣官房審議官などを経て、現在、政策研究大学院大学教授

藤正巌[フジマサイワオ]
1937年(昭和12年)、東京に生まれる。1964年、東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部助教授、同大学先端科学技術研究センター教授などを経て、現在、政策研究大学院大学教授。東京大学名誉教授、医学博士
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ophiuchi

13
17年前に出た本だが今読んでも示唆的だ。現在の長期政権は経済成長にこだわり続けており、ここに書かれた悪い予測が現実になろうとしている。2019/09/14

ステビア

10
タイトルでピンと来た人はど〜ぞ。中公らしく堅実。流し読み。2014/10/24

cava

2
中盤〜終盤は政策提言の近い内容だったため割愛するが、前半の現状認識と過去の日本経済の比較はよくまとまっておりよかったと思う。特に2030年までの人口予測、それから起こりうるであろう事象については、2022年現在のコロナ禍を考慮しても概ね予測通りだと思う。やはり人口は嘘をつかない(数字は嘘をつくが)。もう少しで使えなくなる本書だが、今だからこそ危機感を持つにはちょうどいい古さを感じるので古本で出会えたら、前半とあとがきだけでも目を通してほしい。2022/07/31

脳疣沼

2
歯切れの良い分かりやすい解説と提言が続く。本書の通りになるかどうか経済学的な興味はないが、政治的には興味ある。一体どんな国を日本が目指すのだろう?今のところヨーロッパは素晴らしい(イタリアやイギリスの小都市は活気がある)って言う日本人好みで中身のない趣向はあるが明確な理念などはない気がする。2018/03/14

うりぼう

2
日本の国土に対する適正人口があるのかもしれない。2009/02/11

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