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内容説明
日本全土を恐怖に陥れた戦慄の十大事件。犯罪史の常識を超え、日本外交を揺さぶり、にもかかわらず真相は闇に葬られたまま謎に満ちた人間ドラマ。長く苦しい沈黙を破った当事者たちの新証言が、「あの瞬間」の報道を根底から塗り変えた。
目次
三菱銀行「梅川事件」の地獄絵巻
オウム暴発で自衛隊出動待機命令
あさま山荘攻防戦の亡霊たち
ホテルニュージャパン大火災 生死を分けた20分
田中総理逮捕へ ついに明かされるその突破口
ペルー日本大使公邸事件で揺れた「国家の決断」
金丸逮捕劇の知られざる真実
下山事件50年目の解決
ベレンコ亡命で函館空港の一触即発
北朝鮮「侵入船」を迎え撃った緊迫の8時間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
85
冒頭の三菱銀行人質事件とあさま山荘事件、ホテルニュージャパン事件が印象に残った。どれも昭和を代表するような大事件。三菱銀行事件はその猟奇的で残忍な犯行ゆえに詳細が語られることはタブーになっていいるが本書では全部とは言えないまでも詳しく書かれている。あさま山荘事件は当時テレビ中継をリアルで見ていたので大きな鉄の玉をクレーン車に取り付けて山荘に当て壊すところなど今でも記憶に強く残っている。ホテルの火災も覚えているが火災の死者は30数名。先日の京都アニメの死者が34名というのはこの火災がいかに酷かったか・・・2019/08/03
鷺@みんさー
31
99年発行だから古いのだが、関係者の証言が詳細で臨場感あり。三菱銀行の梅川事件は本当にソドムとしか言いようがない。ホテルニュージャパン火災やあさま山荘事件などは、散々テレビのドキュメンタリーで見てきたから、目新しさはないが読みごたえはあった。下山事件50年目の真実が一番興味深かった。初動からずっと捜査を担当した刑事の推理は「自殺」。謀殺論云々は現場には関わりのない話。それにしても令和になっても凶悪事件減らないなぁ。2021/05/28
nota
3
コシマキに「日本全土を恐怖に陥れた戦慄の十大事件」とある。 けれど、たとえば「金丸逮捕劇」がそれにあたるのだろうか。 ベレンコ中尉が、ソ連邦(当時)が日本の自衛隊について、「非常に規律がとれている実態について研究していた」と延べていたのが興味深い。 そのことがミグの奪還を断念するに至らせたりするなど、われわれの知らないところで危機を回避させてくれていたのかもしれない。2019/07/04
友川サイコー
2
三菱銀行北畠支店監禁事件、あさま山荘立て籠り、田中角栄逮捕、金丸信逮捕。著者と同年代の私にも記憶に残る大ニュース。臨場感たっぷりの文体で当事を再現する筆者に感服。2020/01/18
鈴と空
1
2006年以前
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