内容説明
並びたち、せめぎ合い、とけあう言葉と風景。一篇のエッセーが終わり、頁を繰ると、目に飛び込んでくる風景に不意をつかれるだろう。すると、読み終わったばかりの文章からは、また違った味わいが立ちのぼってくるのだ。52篇のエッセーと52点の写真作品、異色のコラボ本!
目次
ブッダは若く、カミは老いたり(比叡山に棲む「魔」;歩きに歩き、祈りに祈る千日 ほか)
見晴るかすこころの風景(散骨;老人と海 ほか)
美にひそむ記憶(樹林に沈む三層の楼閣;龍の化身が住むところ ほか)
われ、思い、旅する(歩く;路地 ほか)
著者等紹介
山折哲雄[ヤマオリテツオ]
宗教学者、評論家。1931年、サンフランシスコ生まれ。1954年、東北大学インド哲学科卒業。同大学文学部助教授、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授、同センター所長などを歴任
太田順一[オオタジュンイチ]
写真家。1950年、奈良県生まれ。1971年、早稲田大学政治経済学部中退。1978年、大阪写真専門学校卒業。夕刊紙カメラマンをへて1982年よりフリー。写真集に『父の日記』(ブレーンセンター・伊奈信男賞受賞)『遺された家―家族の記憶』(海風社・写真の会賞受賞)『ひがた記』(海風社・さがみはら写真賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
51
ゆっくりと文章を追い、ゆっくりと写真を眺める。そんな時間を過ごすことができた。ある意味において、贅沢なことなのかもしれないと思う。自分のこころの中になる風景は、いろいろある。ふとした時に、想い出す風景。2023/04/28
kaz
2
エッセイも写真も良いのだが、両者の関係がよくわからない。図書館の内容紹介は『エッセーが終わり、頁を繰ると、目に飛び込んでくる風景。すると、読み終わったばかりの文章から、また違った味わいが…。エッセイの名手と写真家によるフォトエッセイ集。「朝日新聞」掲載に書き下ろしなどを加えて書籍化。』。 2022/08/24