空白の桶狭間

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103110330
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

合戦は、なかった――。では何が? 信長最大の危機を描く驚異の歴史ミステリー。
今川義元の不気味な触手が尾張へ伸びる! 相互不信と玉砕主義が蔓延する織田家中。剛毅に振る舞う主君でさえも、内実は判断停止と若き秀吉は見抜いていた。恃みはもはや、我が血統が受け継ぐ秘密のみ。秀吉一世一代の密約を容れ、“影の人々”が暗躍する――。大胆な発想で桶狭間の戦いのウラを読む、驚異の歴史ミステリー誕生。

内容説明

不可能を可能にしたのは誰か。不都合な事実を書き換えたのは誰か。今川義元の不気味な触手が尾張へ伸びる!相互不信と玉砕主義が蔓延する織田家中。剛毅に振る舞う主君でさえも、その内実は判断停止。恃みはもはや、秀吉の血統が受け継ぐ秘密のみ。秀吉一世一代の密約を容れ、“影の人々”が今川軍団を死地へ誘う。そして奇跡の勝利を手にした後、信長が捏造した“史実”とは―。眼力無双の歴史ミステリー、ここに誕生。

著者等紹介

加藤廣[カトウヒロシ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒。中小企業金融公庫に入庫し、京都支店長、本店調査部長を歴任。五〇歳で退職し、山一證券経済研究所顧問、埼玉大学経済学部講師などを務める。経営コンサルタントとして中小企業やベンチャー企業の育成に奔走。六〇歳から小説を書き始め、2005年、75歳の時に『信長の棺』で作家デビュー。『秀吉の枷』『明智佐馬助の恋』へと続く「本能寺三部作」がベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

24
24今川義元は桶狭間に誘きだされ呆気なく首を取られた、裏で暗躍し策を成功に導いたのは木下藤吉郎で彼は山の民で藤原の血を引いているという設定。追い詰められた信長は藤吉郎の策に乗り松平元康を巻き込む、元康も今川家からの独立という念願の為に異変を感じながら信長に協力する。有能で先を見通す藤吉郎、陰険で執念深い信長、度胸があり野心を持つ家康、僧侶出身で短足武術ダメ馬乗れないけど謀略得意の義元、個性溢れる四人の交差する思惑は面白く読めました。2021/02/10

Aki

23
久しぶりの戦国物。一気読みであったが、これで単行本一冊というのはどうかなというのが正直なところ。確かに桶狭間の戦いに関しての新解釈ではあるが。信長、秀吉、家康のオールスター揃い踏みでの腹の探り合いは面白かった。2021/04/25

としえ

23
大軍の今川義元を少数の兵で討ち取った織田信長、かの有名な桶狭間の戦いを謀略説で描いた作品。謀略という視点は面白いが、藤吉郎(秀吉)ばかりの活躍が目立ち、信長の、気が短いだけの凡庸な人物にみえるような描写はいただけなかった。作者は信長が嫌いなんだろうか…。それでも山の民の教えとか、藤吉郎の「人はその地位よりひとつ上のことをさせれば目の色が変わる」というような人の育て方とかは面白かった。幼子に「ボンノウってなあに」と聞かれた僧・清玉の「それは本能の濁ったものです」という答えが好きだ。2016/01/15

ヒデキ

16
 「山の民」という架空の集団の力を使う秀吉をメインに桶狭間の謎に迫る作品です。話的には、本能寺三部作の前日談ですが、若い日の野心に燃える秀吉の姿が生き生きしています。「人は、一つ上の仕事を与えれば成長する」とビジネスマン出身の著者らしい作品でした。  これだけ働きものの秀吉が、早世したのが過労死だという説に妙に納得してしまいました  「本能寺三部作」、また読みたくなりました  2021/02/10

西君04

15
秀吉はただの百姓ではない、表に出ない山の民であった。確かにただの百姓で武士の中では出世はできない。秀吉によって桶狭間の戦いはこうしておぜん立てされた。面白い発想、信長は風雲児から尾張の田舎武士へ、家康も一癖も二癖もある性格。通説の見方を変えた想像力。その後天下統一までの人間関係の軋轢はすでに始まっていた。2022/06/03

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