出版社内容情報
昭和に生きた著者の記憶に生きる残夢のような死者たち。彼らを切実に回想し、語りあい、消えゆく時間とともに、紡ぎ上げた鎮魂の書。
青春を昭和に過ごした著者の記憶に棲み着き、事あるごとに現れる残夢のような死者たち。文学や芸術を語り合い、酒を酌み交わした友人たち、学問の奥深さを教えた恩師、能の道へと導いてくれた孤高の天才、戦争に人生を左右され、二十歳で夭折した従兄弟――。彼らと対話し、涙を流し、運命を嘆き、深い諦念に身をゆだねる。消えゆく時間の切実さとともに紡ぎ上げた鎮魂の回想記。
内容説明
青春を昭和に過ごした著者の記憶に棲み着き、事あるごとに現れる残夢のような死者たち。文学や芸術を語り合い、酒を酌み交わした友人たち、学問の奥深さを教えた恩師、能の道へと導いてくれた孤高の天才、戦争に人生を左右され、二十歳で夭折した従兄弟―。彼らと対話し、涙を流し、運命を嘆き、深い諦念に身をゆだねる。消えゆく時間の切実さとともに紡ぎ上げた鎮魂の回想記。
目次
1 レ・ゾアゾウ
2 珍紛漢
3 人それぞれの鵺を飼う
4 宙に浮いた遺書
5 ニコデモの新生
6 朗らかなディオニソス
著者等紹介
多田富雄[タダトミオ]
1934‐2010。茨城県生れ。千葉大学医学部卒。東京大学名誉教授、免疫学者。1971(昭和46)年に、免疫反応を抑制するサプレッサーT細胞を発見し、世界の免疫学界に大きな影響を与えた。野口英世記念医学賞、朝日賞、エミール・フォン・ベーリング賞など受賞多数。’84年、文化功労者に選ばれる。能への造詣が深く、新作能も手がけた。著書に『免疫の意味論』(大佛次郎賞)『独酌余滴』(日本エッセイスト・クラブ賞)『寡黙なる巨人』(小林秀雄賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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新田新一
紫羊
酒井一途
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takao