新潮文庫<br> 続・泥流地帯 (改版)

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新潮文庫
続・泥流地帯 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 537p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101162072
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

突然爆発した十勝岳の泥流は開拓部落に襲いかかり、一瞬にして、家族の命を奪い、田畠を石河原に変えた。地獄と化した泥流の地から離散していく人々もいるなかで、拓一・耕作兄弟は、祖父・父の苦労の沁み込んだ土地を、もう一度稲の実る美田にしたいと、再び鍬を手にする。そんな彼らに、さらに苦難が襲いかかる。苦闘の青春を描き、人生の報いとは何かを問う感動の完結編。

著者等紹介

三浦綾子[ミウラアヤコ]
1922‐1999。旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。’64年、朝日新聞の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

175
続編は前作から流れはそのままに、とにかくこれでもか、これでもかというくらい次から次へと耕作&拓一兄弟に苦難が降りかかります。そんな境遇にあっても拓一のストイックな姿勢、取り組みは今の世の中ではなかなか貫きとおせないスタイルで、読んでいて胸がアツくなります。耕作の正義感も素晴らしいですが、どこかに迷いを隠せない人間描写はさすが三浦綾子先生です。今から40年以上も前に書かれた作品とは全く思えないくらい時代を感じず、読みやすい文体は驚異的です。信じるコト、信じぬくコトの大切さ、前を向いていく姿勢に涙しました。2020/10/03

みも

145
前作に引き続き極めて平明な文章で描かれる。硫黄を含む荒涼とした土地に田圃を蘇らせるという難事に挑む拓一。その道のりは険しく厳しく、支援を受けられないどころか理不尽で卑劣な妨害工作さえ受ける。そんな状況下にありながらも復興の決意は微塵も揺るがず、一帯を埋め尽くす流木を愚直に排除し続ける彼の一徹さが胸を打つ。そして終盤一段とフォーカスされるのが旧約聖書・ヨブ記との照応。これこそが作品全体のメインテーマ。容赦なく我が身に降りかかる災厄を自分の中でどのように捉え得るか…災いを糧に出来るのかと僕自身に問いかける。2024/11/28

遥かなる想い

135
「泥流地帯」が良かったので、続・泥流地帯を読んだ。やはり兄弟に起こる苦難を描きながら、それでも生き抜く兄弟の姿に感動を覚える仕上がりになっている。読んでいてひたすら哀しいのだが、「生きる希望」のようなものを感じるのは著者の筆力なのだろう。

s-kozy

118
善行を積んだ者にいいことがあるわけではないし、悪行を重ねる者に罰が当たるわけでもない、それが人生の真実。それならあなたはどうやって生きる?と問いかけられる正、続とセットになって一つの世界観を作り上げている名作。「大変な時にこそ持ちこたえる馬鹿がいないと、この世は発展しないんじゃないか」「米一粒実らなくても、それを覚悟の上で苦労する。これは誰も俺から奪えない宝なんだ」「試練だと受け止めて立ち上がった時に、苦難の意味がわかるんじゃないだろうか」生き方と発言が完全一致している凄まじい拓一語録に脱帽するしかない。2015/05/05

たいぱぱ

83
ラストシーンの白いハンケチを僕は忘れない。因果報応は人間の理想であり、時にそれは人を大きく傷付ける。しかし我慢を重ね苦渋を舐めながらも正しく前を向く人間に「喜び」を与えたいという気持ちは、人間の本能の中で最も尊いものではないだろうか。十勝岳噴火による泥流災害からの復興には、もうこの土地は無理だから税金を投入するのは馬鹿げてると反対する人達もいる。吉田村長や「三重団体」が反対派に石を投げられながらも努力したから、今の富良野がある。富良野には2度程行ったが、この歴史を知った後の風景はまた違って見えるだろう。2023/06/06

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