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出版社内容情報
答えはいつだって、間(あいだ)にある。
「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」―――チャールズ・チャップリン
迫る東京・吉祥寺シアターでの合同公演。
陽太はその作・演出に選ばれる。
「世界をひっくり返すこと」
それ自体が喜劇だ、と先生は言った。
この台本で、演劇で、世界は救えるのか。
この真剣に、意味はあるのか。
答えを見つけて帰ればきっと、
とんでもない出会いが待っている。
それは例えば、ひどく芸術的な。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
17
演劇への想いた、キャラクターのどぎつい個性がぶつかり合って、今回は更に加速。「演劇で他者を救いたい、演劇にはその力がある」、これは演出家を目指す少年の言葉。「加害者たちに制裁を加えるため演劇を利用する」、これは脚本家を目指す少女の言葉。彼女が描いた脚本が、5人の意地悪な高校生、もう悪意には屈しないという決意を込めて。今回も凄いのが憑依型の女優の卵の少女。また彫刻の異才、久石鈴乃というキャラクターも登場。ぶっ飛んでいて荒々しい存在、その背景には引きこもりとなった兄の存在。寺山修司の書簡演劇が次の題材に?2026/04/25
毎日が日曜日
8
★★★+2026/03/12
ぷほは
3
寺山修司の『ノック』は通常、市街劇として杉並区一帯を虚構空間に変容せしめた、その行為の大きさをメディア・イベント的に理解されると思う。本作はそうした解釈と反対に「現実を変える」という行為を爆縮させ、ネットの閉鎖空間と繋がる家庭の一人部屋から、互いに憎悪をぶつけ合う教室の渦の中から、抜け出せずにいる誰かを引きずり出すために「書簡演劇」として成立させる。現代的なテーマで切り込む描写力があり、次巻で終わりなのが本当に勿体ないと思う一方、単行本5巻分がぴったり1クールのメディアミックスにちょうど良いかもとも思う。2026/04/16
コリエル
3
演劇で世界を変えたい浜野と、変えることは出来ないと体感している萌香。真っ向の対立。ここで浜野が喜劇という題を選択したのは、価値観の相対化かな。世界の見方を変えれば悲劇も喜劇に見える。一人のものの見方で観測することの限界を提示することで彼女の説得を試みる。光の当て方を変えた時、萌香は友人の死をどう捉えるのか。ようやく世界をひっくり返すという試みの一端が見えてきたような気がするので、次でおしまいなのが残念だ。2026/03/13
鷹偉 誠也
1
「まずこの世に人として誕生してんで?それがもうむっちゃおもろい!」(中略)「イカつい。人生ってホンマに。」…このくだりで久石 鈴乃のファンになったわ。周りの役者よりよっぽど役者に見えたよ、俺には。若い時分にこうありたかったまである。次巻で最終巻とかマジで駆け抜けるな…高校演劇のパワーまで乗り移ってるかのような勢いだ。2026/03/19




