出版社内容情報
本書は、将来のデータサイエンスへの展望を見据えて、測度論に基づいた観点からの数理統計学の入門と基礎を目的とした書籍である。
全体として二部構成となっている。
初めの第I部では、測度論に基づく確率論の基礎として、可測空間と確率空間、確率変数、確率分布を概説する。
第II部では、統計的推測の基礎として、点推定、区間推定、仮説検定を概説する。
測度論に基づく数理統計学は、近年、多方面で必要不可欠となっているデータサイエンス分野の基礎にもなるものである。
本書では、測度論や数理統計学の歴史的な背景なども交えながら、初学者でも直感的で正確な理解を図れるよう配慮をした。
目次
第1部 確率(確率空間;確率変数;確率分布)
第2部 統計(統計的推測;点推定;区間推定;正規分布の下での仮説検定;離散型確率分布の下での仮説検定;補遺)
著者等紹介
綿森葉子[ワタモリヨウコ]
広島大学大学院理学研究科修士課程修了。現在、大阪公立大学大学院理学研究科准教授。博士(理学)。専攻、数理統計学、特に方向データに対する統計的解析
田中秀和[タナカヒデカズ]
1998年、筑波大学大学院数学研究科博士課程修了。現在、大阪公立大学大学院理学研究科准教授。博士(理学)。専攻、数理統計学、特に高次漸近理論
田中潮[タナカウシオ]
現在、大阪公立大学大学院理学研究科准教授。博士(学術)。専攻、微分幾何学、Shape Theory,Architectural Geometry,Likelihood Geometry、点過程論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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