内容説明
1971年。スペインとフランスの国境地帯バスク。この地でフランコ政権からの独立を目指し武力闘争を続ける過激派組織ETAに日本赤軍メンバー吉岡良輝が合流した。政府から存在を知られていない異邦人は組織の切り札となり、首相暗殺テロに身を投じる。しかし、ETAにはスパイが潜り込んでいた。“政府の犬”の正体を、吉岡は突き止めることができるのか!?欧州を舞台に圧倒的なスケールでおくる馳ノワールの新境地!
著者等紹介
馳星周[ハセセイシュウ]
1965年、北海道生まれ。横浜市立大学文理学部卒業。96年、『不夜城』で衝撃的なデビューを飾る。翌年、同作品で第18回吉川英治文学新人賞を、98年、『鎮魂歌不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞を、99年、『漂流街』で第1回大籔春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
16
バスク独立を目指す過激派を巡る2代の物語。内容濃くて煮詰まって来てるのにまだ半分ですか⁈下巻ではどうなるのか早く続きを!2019/07/04
豚山田
11
30年前のスペイン・バスク地方を舞台に、テロ組織に身を置く事となった日本人と、彼の遺した謎に巻き込まれる事となった現代の息子の、裏社会に関わる者の苦悩を描いた作品。主人公二人を用い、現代と30年前とでシーンを交錯させながら、二つの時間軸で並行して謎を明かしていく様は非常に楽しい。日本の裏社会で主人公が暴力と酒と女の狭間でもがくという作者のパターンからは離れていますが、ある意味ヤクザよりも無慈悲なテロ社会が舞台とあって何が起きるかわからない雰囲気は十分に楽しめます。さて後半、どんなサプライズが待っているか。2015/01/14
キクマル
8
テンポ良く読めました。四年前の小説ですが、今年の「帰らずの海」よりも馳星周らしさが出ていて面白いです。これから下巻を読みます。2014/10/15
吉田 光貴
7
引き続き下巻を読んでいます。2016/09/07
じゃに
6
なんとなく文庫化まで待っちゃった作品。久々に馳先生っぽい作品で読み応えあり!下巻が楽しみです。2014/11/08