小学館文庫<br> 終りに見た街

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小学館文庫
終りに見た街

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094088328
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

戦時下にタイムスリップしてしまった家族

東京近郊に住む平凡な家族は、ある朝、戦時中(昭和19年)の日本にタイムスリップしていた――信じられないようなSF的設定で始まる問題作。家族が投げ込まれた世界は、戦時下の「食糧不足」「言論統制」「強制疎開」「大空襲」の時代だった。憎むべき〈戦争〉の時代に、〈飽食した〉現代人はどう立ち向かうのか。太平洋戦争末期、敗戦へと向かう日本を鮮烈に描きながら、驚くべき結末が待ちうける戦慄の寓話。
解説、奥田英朗

1)朝の散歩 2)災難 3)旧友再会 4)逃走まで 5)適応と反撥 6)キーキーキー
7)日本臣民として 8)決意 9)九日までの行動 10)反乱と空襲 終章)終りに見た街

内容説明

ある朝、目覚めると家の周りの住宅地は消え、深い森に変貌していた―突然、太平洋戦争末期(昭和十九年)の日本にタイムスリップしてしまった家族。信じられないようなSF的設定で始まる問題作。家族が投げ込まれたのは、「飢餓」「言論統制」「大空襲」という悪夢のような世界だった。しかも“われわれだけは、東京でどこが空襲にあったかも、一年二ヶ月後の敗戦という歴史も、知っている”のだ。憎むべき時代を“飽食した”現代の家族は生き抜くことができるのか。敗戦へと向かう日本を鮮烈に描きながら、驚くべき結末が待ち受ける戦慄の反戦小説。

著者等紹介

山田太一[ヤマダタイチ]
1934年東京生まれ。大学卒業後、松竹入社、助監督を務める。その後独立し、数々のTVドラマの脚本を執筆。八八年長篇小説『異人たちとの夏』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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がらくたどん

58
終戦の日に「この前の戦争」が更新されませんようにと祈りつつ①再読。昭和56年から昭和19年にタイムスリップした2家族が体験する戦争終焉の日本を描く山田太一風「体験手記」。昭和56年というのがミソ。戦中に成人していた層は口を噤み、戦中生まれと戦後生まれが混在した働き盛り層が高度経済成長の予感に未来だけを見ていた時代。戦中の街で曖昧な戦争体験や知識を動員して戦争末期の狂騒に抗おうとする親世代と「何も知らない」からこそ明確な敵がいる分かりやすさの結束感・共通目標に惹かれていく子世代の軋轢を描く寓話的ホームドラマ2024/08/15

おさむ

38
珍しい山田さんの戦争もの。現代の家族が戦時中にタイムスリップというSFチックな展開に思わず引き込まれて一気読み。終わりはハッピーエンドではなく、山田さんらしい「暗さ」でした。同じく脚本家の倉本聰の戦争ものもたしかタイムスリップものでした。現代人に分かりやすく戦争を実感してもらうにはこうした仕掛けしかないのかなあ……。2015/11/19

のぶのぶ

33
 ドラマを見てあるので、流れは同じであるが、今の方が現実味が高まっている。戦争体験はしていないが、過去のことを学んでいる。学んでいても、止められない。先日、ニュースでウクライナの子どもがドローンを作って、少しでも国に貢献し戦争を早く終わらせたい気持ちで作っている映像を見た。でも、そのドローンは、実際に人を殺すことになるだろう。早く戦争を終わらせたい気持ちが強いが、結局は、戦地に赴く兵士や国に協力して働く人たちと同じであるし、戦時下に置かれたら、自分も同様な気持ちをもってしまうだろう。明日は我が身かも2024/10/10

あつひめ

33
近々ドラマになると知り読んでみた。始まりも突然だが、終わりも突然で。そして何より、なぜこの人たちが?という疑問が消えないまま。子供のころ経験していることを活かして少しでも被害の少ないところに逃げることは考えないのか?とズルい考えが頭をよぎった。なのに東京から離れない。今現在でも世界では諍いが絶えない。いつかその火種がそこここに飛んで戦争が始まるかもしれない。子や孫が戦地に駆り出されるのだろうか。読後、他人ごとではなく胸がドキドキしてしまった。平和ボケしてしまっているかもしれない私の脳みそに活を入れられた。2024/08/29

いく☺︎

31
先輩が「子供の頃に読んでずっとトラウマだったんだ」と貸してくれた本。多感な時期に読んだらしんどいだろうなあ…子供の頃に読んだ戦争の本は引きずりがち。わたしは2人のイーダがいまだにこわい。怖くて正解だと思ってる。2019/12/19

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