小学館文庫<br> 逆説の日本史〈20〉幕末年代史編〈3〉

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小学館文庫
逆説の日本史〈20〉幕末年代史編〈3〉

  • 井沢 元彦【著】
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  • 小学館(2017/04発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094064148
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

覚醒した薩摩、目覚めなかった長州

世にに言う「八月十八日の政変」で京を追われた長州は失地回復を狙って出兵を行なうも、会津・薩摩連合軍の前に敗走する。この「禁門(蛤御門)の変」以降、長州と薩摩は犬猿の仲となるが、その後、坂本龍馬の仲介で「薩長同盟」が成立。やがて両藩は明治維新を成し遂げるために協力して大きな力を発揮した――。
以上はよく知られた歴史的事実であるが、じつは禁門の変以前の薩長の関係は大変良好であった。策士・久坂玄瑞の働きにより、すでに「薩長同盟」は実質的に成立していた、と言っても過言では無い状態だったのである。
では、友好だった両藩が、「八月十八日の政変」「禁門の変」へと突き進み互いに憎しみあい敵対するようになったのはなぜなのか?
そこには、兄・島津斉彬に対するコンプレックスを抱えた“バカ殿”久光を国父に戴き、生麦事件や薩英戦争を引き起こしながらも「攘夷」の無謀さに目覚めた薩摩と、“そうせい侯”毛利敬親が藩内の「小攘夷」派を抑えきれず、ついには「朝敵」の汚名を着ることにまでなってしまった長州との決定的な違いがあった。

第一章 一八六二年編 幕府を窮地に陥れた生麦事件と島津久光
幕末年代史編、前巻までの時代の流れ/国父・島津久光に「地ゴロ」と言い放った西郷隆盛の思惑/倒幕派藩士を説得に向かった西郷に対して久光が「爆発」したワケ/“同志”による殺し合いになった維新史最大の惨劇「寺田屋事件」/第一次薩長同盟を潰し明治維新を遅らせた「バカ殿」/「幕府はもはや頼りにならない」ことを天下に示した文久の改革/高杉晋作を“大攘夷”に転向させた上海視察での「幻滅と軽侮」/日本人の中国観を形成した「まともな水も飲めないキタナイ国」/長井雅楽を失脚させ長州藩論を尊皇攘夷に大転換させた「黒幕」は誰?/生麦事件で攘夷浪人たちから英雄視された島津久光の「実像」/京都守護職就任の切り札となった藩祖の遺命「家訓十五箇条」/開国派一橋慶喜を「攘夷断行」に変心させた最大の理由とは?

第二章 一八六三年編 “攘夷は不可能”を悟らせた薩英戦争と下関戦争
坂本龍馬の「船中八策」に影響を与えた横井小楠という大人物/公使館焼き討ちは「隠れ開国派」高杉晋作による“ガス抜き”だった!?/公使館焼き討ち実行犯が数か月後に留学した“謎” /高杉のアドバイスを“無いこと”にした伊藤博文、井上馨の「ホラ話」/「正論を述べれば殺される」長州藩を見限った高杉晋作の暇乞い/高杉に突然の“東行”を決意させた長州藩の「空気」とは?/「完全なる攘夷」と「討幕」を生み出した徳川家康の「大失敗」と「小失敗」/幕府の陰謀を逆手に取った「策略の天才」清河八郎/生まじめな容保を覚醒させた「足利三代将軍木像梟首事件」の衝撃/「愛国を考えない勤皇」久坂玄瑞が仕組んだ攘夷実行のシナリオ/大まじめに「オモチャ」で列強を撃退しようとした“関門海峡の攘夷”/攘夷の無謀を悟った公家、姉小路公知を暗殺した真犯人を推理する/勝と龍馬の出会いが「日本史上の幸運」を生み出した!/旗本が武士以外からの歩兵創設に反対しなかった「驚きの理由」/“引退”していた高杉に奇兵隊創設の全権を与えた「そうせい侯」/大善戦でも薩摩藩に「攘夷不可能」を悟らせた薩英戦争の意義/「帝国陸軍不敗神話」「原発安全神話」をもたらした「長州的観念論」/下関戦争の敗因を小倉藩のせいにした長州藩の「おかしな論理」とは?/忠臣トリオに「長州の横暴を許さぬ」と意を強くさせた「朝陽丸事件」/長州の油断を衝いて会津・薩摩が仕組んだ「八月十八日の政変」/長州藩を二分した「俗論党」と「正義党」の死闘

第三章 一八六四年編 沖永良部島流罪の西郷赦免で歴史は動いた!
沖永良部島流罪で衰弱死寸前の西郷を救った現地役人の機転/虚無の中から西郷を立ち直らせ活路を開いた「敬天愛人」思想/「将軍家を支える雄藩連合」確立を目指した島津久光の思惑/明治維新に「貢献」した、日本史上最大の「マイナスの英雄」とは?/「殺したいほど憎い」西郷の赦免を久光が認めた理由/二・二六事件を引き起こした朱子学+神道=「天皇教」の正体/高杉晋作は、なぜ藩に無断で京に向かったのか?/「御所焼き討ち」「天皇動座」計画を阻止した池田屋事件の真相/「薩摩は中立を守る」と判断した久坂玄瑞の見通しの甘さ/「長州の乱」ではなく、「禁門の変」と呼ばれるのはなぜか?/伊藤博文、井上馨を緊急帰国させた「ロンドンタイムズ」の記事/戦争回避の必死の説得を阻んだ「逆さびょうたん」の藩風/幕府の「長州憎し」が頂点に達した「賠償金三百万ドル交渉」/対長州強硬派の西郷隆盛を変心させた勝海舟の「国家観」/「命がいくつあっても足りない」高杉晋作の長州脱出計画/俗論党復権で風前の灯となった長州「討幕の炎」


井沢 元彦[イザワ モトヒコ]

内容説明

“バカ殿”島津久光を国父に戴き、生麦事件そして薩英戦争を引き起こしながらも「攘夷」の無謀さに目覚めた薩摩。一方、攘夷派を抑えきれず、ついには「朝敵」の汚名を着ることになった長州。のちに明治維新の原動力となった両藩がまつたく異なる道を歩んでいた激動の3年間に迫る!

目次

第1章 一八六二年編―幕府を窮地に陥れた生麦事件と島津久光(幕末年代史編、前巻までの時代の流れ;国父・島津久光に「地ゴロ」と言い放った西郷隆盛の思惑;倒幕派藩士を説得に向かった西郷に対して久光が「爆発」したワケ ほか)
第2章 一八六三年編―“攘夷は不可能”を悟らせた薩英戦争と下関戦争(坂本龍馬の「船中八策」に影響を与えた横井小楠という大人物;公使館焼き討ちは「隠れ開国派」高杉晋作による“ガス抜き”だった!?;公使館焼き討ち実行犯が数か月後に留学した“謎” ほか)
第3章 一八六四年編―沖永良部島流罪の西郷赦免で歴史は動いた!(沖永良部島流罪で衰弱死寸前の西郷を救った現地役人の機転;虚無の中から西郷を立ち直らせ活路を開いた「敬天愛人」思想;「将軍家を支える雄藩連合」確立を目指した島津久光の思惑 ほか)

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS報道局在籍中の80年『猿丸幻視行』で第二六回江戸川乱歩賞受賞。著書『逆説の日本史』は単行本、文庫版、ビジュアル版合わせて五〇〇万部を突破(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山本真一郎

35
読了。このシリーズも気が付けば20巻目。幕末に突入してからは3冊目となる。文久2年(1862)〜元治元年(1864)にかけての約3年間、恐らく幕末史の中で最も激動の期間だと個人的には思っている。前半は薩摩藩、後半は長州藩に筆が費やされた印象だが、顕著に目立っていたのは矢張り西郷隆盛と高杉晋作だと思う。勝海舟、坂本龍馬、島津久光等はすっかり引き立て役になった感すらある。また反対に悪い意味で印象に残ったのが長州藩の狂信者ぶりであり、これが現代まで引き継がれているのかと想像すると空恐ろしくなる。続刊が楽しみだ。2017/06/30

ソラ

28
小攘夷という短絡的な視点しか持たない人物がほとんどであるなか、勝海舟の視点は当時の社会情勢を考えると本当に稀有なことであることがわかる。長州は高杉晋作という傑物を排出したけれども「長州的観念論」というリアリズムの無い狂信的な考え方には吐き気がする。亡国の考え方だよなぁ。2017/05/07

yamatoshiuruhashi

21
遂に高杉晋作登場。幕末のファナティックな「攘夷」と「佐幕」の本質を解きほぐしていく。西郷隆盛がどれほど島津久光に嫌われたか、その島津久光とはどういう立場だったのか。長州はどう動いていたのか。本シリーズにはいつも驚かされるような歴史解釈があったが、本巻ではさほどの新解釈はないように思われる。しかし年ごとに起こった事柄の相関関係を説明していく手法でこの動乱期の理解がより進む。2017/04/27

templecity

18
アヘン戦争で負けた中国は衛生観念が無く全く不潔で、川にはし尿や死体などもそのまま流れてくる始末。飲水も汚れた水の上澄みを飲むというような清水が流れる日本人から見ると信じられなかったようだ。薩長では欧米と大砲を撃ち合う戦争があったが、射程距離で勝る欧米の砲には勝てなかった。それでも彼らからすると中国に比べ、品質技術力は驚きの対象だったようだ。内戦の無い太平の世で技術力が磨かれた素養があったと言うことだろう。(続きあり) 2020/02/28

うえの

18
勝海舟、高杉晋作の先見の明を明かす一巻でした。長州藩と昭和陸軍、薩摩藩と昭和海軍を結びつける考え方は面白い!2018/04/12

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