一冊で読む日本の名作童話

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  • サイズ A5判/ページ数 223p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784093875301
  • NDC分類 913.8
  • Cコード C0093

出版社内容情報

忘れかけている名作童話の魅力を再発見!

 芥川龍之介、島崎藤村、与謝野晶子、有島武郎ら錚々たる作家が童話を書いていた。宮沢賢治、坪田譲治らの名作、また時代に埋もれた作品には、大人も魅了する懐しい魅力がある。読書ブーム再興のリーダーである小川義男氏が時代を代表する作品を選び、解説を入れることにより、作品の理解がさらに深まり、この1冊で児童文学の流れもわかる。親子一緒に楽しめる仕組みになっている。ベストセラーになった『あらすじ』シリーズの編者による日本の名作童話編である。読み終わったあとの情感あふれる懐しさは、いったい何だろう。

内容説明

明治から昭和まで、とくに大正時代以降は、わが国の童話や児童文学の黄金時代だったのではないでしょうか。雑誌「赤い鳥」を中心に、芥川龍之介、菊池寛など、一流の作家たちが子どものための作品を執筆しました。この流れのなかで、小川未明、坪田譲治、新美南吉、浜田広介などのすぐれた作家が誕生しました。その成果は戦後にも引き継がれ、多くのすぐれた作家が作品を生み出しています。本書では、それらの作品のなかから、四十八編を選び、その作品のもつ息吹そのものを感じていただきたいという思いから、二十七編は全文を掲載しました。

著者等紹介

小川義男[オガワヨシオ]
1932年、北海道生まれ。私立狭山ヶ丘高等学校校長。59年、北海道教育大学札幌分校を卒業、亜細亜大学大学院法学研究科、早稲田大学大学院商学研究科各修士課程修了。北海道および東京都で公立小学校の教諭・教頭・校長を歴任し、96年より現職。現在も英語教育を通じ、高校生を直接指導するかたわら、講演や執筆活動をはじめ、テレビ・ラジオ等で幅広く活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

36
これは非常にいいアンソロジィ。新美南吉「ごん狐」芥川龍之介「蜘蛛の糸」宮沢賢治「よだかの星」などのメジャーな童話の他に、菊池寛「納豆合戦」島崎藤村「二人の兄弟」有島武郎「一房の葡萄」など、文豪のマイナーな童話も収録されている。子供に読んで聞かせるにも、読ませるにも便利な一冊です。2010/10/28

まさ

23
偶然手にとった1冊。明治期から昭和初めまでの物語が27編。どれも時代背景を考えながら、じっくりと読むことができました。初見のものはもちろん、知っているものも背景を知るとまたさらに味わい深くなる。時折読み返したくなるものばかり。2023/08/19

ヒラP@ehon.gohon

20
明治から戦前戦後までの童話を味わいました。時代背景を感じながら、現代に語り継がれる名作と、時代とともに埋もれていく名作の盛衰にしみじみとしました。2021/07/04

lovemys

8
とても良かった。しみじみと心に染みた。童話も良かったけど、日常生活に沿ったお話も良かった。読んでいるだけで、その時の情景や、心の清々しさが感じられるほどの瑞々しさ。戦争時代の話を読んでいると、実直に、素直に生きている子どもたちの姿に、胸が熱くなった。こういう、心の奥に染み込んでくるようなものが名作というのだろうな。日本文学の奥行きの深さを感じた。2022/03/29

綾瀬ちかこ

3
童話アンソロジー。明治から戦後間もない昭和までの作品が収録されています。 生まれるよりもっと前に発表された作品だけれど当時の空気や色があって、なんだか新鮮。 メジャーなものから、マイナーなものまで余すことなく織り込まれた童話の世界。素敵の一言です。2013/09/28

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