PHP新書<br> 島津氏―鎌倉時代から続く名門のしたたかな戦略

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島津氏―鎌倉時代から続く名門のしたたかな戦略

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569857824
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C0221

出版社内容情報

鎌倉時代から幕末まで九州南部を支配し、今なお続く武家の名門「島津氏」。その歴史は、安定していたとは言い難い。
東アジア海域の流通を抑え、中央(京都・江戸の朝廷・幕府)から一目置かれていたものの、南北朝期から室町・戦国期にかけては常に反島津方に晒され、兄弟間、一族間抗争が頻発。近世初頭には豊臣秀吉による軍事討伐の対象となり、関ヶ原での敗戦により改易の危機を迎える。さらに、江戸時代には外様大名として厳しい藩経営を強いられた。
それでも、島津氏は滅びなかった。いったい、なぜなのか? 
本書は、鎌倉時代から幕末まで島津家歴代当主の政策に焦点を当て、
700年の歴史を紡いできた島津氏の「生存戦略」に迫る。
巧みな交渉術、政権との距離感、敗北後の危機回避能力――、隠れた名家・島津氏に学ぶ「外交の神髄」に迫る!
専門家による「島津氏」通史の決定版。

内容説明

隠れた名家・島津氏に学ぶ「外交の神髄」。鎌倉時代から幕末まで九州南部を支配し、今なお続く武家の名門「島津家」。東アジア海域の流通を押さえ、京都の朝廷や江戸幕府などから一目置かれる一方、睨まれていた島津家は、どのようにして700年もの間、勢力を保ち続けたのか。本書は、鎌倉時代から幕末までの島津家歴代当主の政策に焦点を当てて、島津家の生存戦略に迫る。

目次

第1章 島津忠久の治世―元暦二年(一一八五)~嘉禄三年(一二二七)
第2章 島津貞久・氏久の治世―文保二年(一三一八)~嘉慶元年(一三八七)
第3章 島津元久・久豊の治世―嘉慶元年(一三八七)~応永三十二年(一四二五)
第4章 島津忠国・立久の治世―応永三十二年(一四二五)~文明六年(一四七四)
第5章 島津忠良・貴久の治世―大永七年(一五二七)~永禄九年(一五六六)
第6章 島津義久・義弘の治世―永禄九年(一五六六)~慶長四年(一五九九)
第7章 島津家久の治世―慶長六年(一六〇一)~寛永十五年(一六三八)
第8章 島津光久の治世―寛永十五年(一六三八)~貞享四年(一六八七)
第9章 島津重豪の治世―宝暦五年(一七五五)~天明七年(一七八七)
第10章 島津斉彬の治世―嘉永四年(一八五一)~安政五年(一八五八)
第11章 島津久光の治世―安政五年(一八五八)~明治二年(一八六九)

著者等紹介

新名一仁[ニイナカズヒト]
1971年、宮崎県生まれ。鹿児島大学法文学部人文学科卒業。広島大学博士課程後期単位取得退学。博士(文学・東北大学)。みやざき歴史文化館、宮崎市きよたけ歴史館学芸員などを経て、現在は宮崎市史編さん室専門員、南九州大学非常勤講師。専門は、南北朝期から戦国期の島津氏研究

徳永和喜[トクナガカズノブ]
1951年、鹿児島県に生まれる。九州大学人文科学部後期博士課程(日本史学専攻)修了。博士(文学)。鹿児島県立高校教員を経て、現在は、鹿児島市立西郷南洲顕彰館館長。鹿児島史談会会長を兼ねている。著書には、『薩摩藩対外交渉史の研究』(九州大学出版、第32回南日本出版文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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よっち

29
鎌倉時代から幕末まで九州南部を支配し、今なお続く武家の名門島津氏。各時代の島津家歴代当主の政策に焦点を当て、その生存戦略に迫る1冊。鎌倉時代の島津荘下司への抜擢と比企の乱の影響、南北朝時代における選択と南朝方や九州探題との抗争、常に反島津方に晒され、兄弟間や一族間抗争が頻発した室町・戦国時代、豊臣秀吉の九州征伐や関が原の戦いでの選択、そして琉球出兵など、地理的要因も大きかったのかもしれませんが、難しい選択が続く中でその時々で采配できる人材が出てきて、今に至るまで生き延びてきたしたたかさが際立っていました。2024/10/29

みこ

22
実に700年近く同じ土地を支配し続けた島津氏の通史。他の一族では中々成立し得ないであろう一冊。各章が○○の治世というタイトルながらも実は鎌倉の北条氏による他氏排斥や南北朝の争乱にも関わっていたことが記されており、戦国期の島津四兄弟以前の合戦もあって、全くもって治世でないことは笑うに笑えない。所々時貞や尊氏の編諱をもらったと思われる当主がいるので、ただ、戦に明け暮れていただけでなくタイトル通りしたたかな戦略で時の最高権力者とのパイプを築いていたのだろう。2024/10/16

nishiyan

13
鎌倉時代から現在も続く名門の島津家。その700年の歴史を際立った業績を残した当主の治世ごとに章立てした新書。帯にある「島津氏」通史の決定版というのはさすがに言い過ぎではないかと思うのだが、島津を名乗るようになってから南北朝の内乱を生き抜き、戦国時代、織豊時代、江戸時代と何度も迎えた危機を乗り越えてきた流れを把握するのには役に立った。気になったのは島津重豪の治世。財政悪化の原因には苦笑いしかなかったのだが、調所広郷が進めた琉球を利用した密貿易の実態を知れたのは収穫だった。2024/10/21

山家

7
「信長の野望」で知った島津忠良から島津義久らの四兄弟の戦国時代、そして、島津重豪から島津久光の幕末から明治初期の頃の島津氏のことは、それなりに知っていましたが。鎌倉初期から南北朝時代に至るまでの島津氏については、ほとんど知らなかったので、こんなことがあったのか、と蒙を開かれることになりました。薩摩を中心とする一族というイメージがありましたが、意外と中央との関係も重要で、それにずっと翻弄されてきたのだ、と改めて感じました。それにしても分家の関係等にも触れて欲しかったですが、それをやると上下巻になりそうです2024/11/02

Jampoo

6
薩摩を支配した島津氏について鎌倉時代から幕末まで網羅的に記す新書ながら硬派な書。 藤原摂関家の島津荘を受け継ぎ下向した島津氏の絶え間ない戦いはもちろん、調所広郷の密貿易を軸にした財政改革や、上野景範の上海密航など幕末期の話も面白い。 薩摩は日本の末端ゆえに世界への先端であり、国際的な交易が島津氏の命運に大きく関わったのを感じる。2025/04/08

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