出版社内容情報
数多くの著作を輩出した著者がはじめてウエイト版タロットカードの解説を手掛けた、自由な発想と直感で行うタロットリーディング。
本書で提唱する「クラウドスプレッド」とは、これまでのタロット占いとは異なり、ケルト十字やヘキサグラム、ホロスコープなどの決まったスプレッド(タロットカードの置き方)ではなく、無造作に楕円形に広げたカードの中から自由に選び、読み解いていくものです。決まりきったかたちではないために読み手(タロット占いをする人)のリーディング能力が高く求められますが、その分、固定概念や既成の枠から抜け出して、柔軟で奥深い情報と深層意識を引き出せると著者はいいます。また、普通のタロット占いではタロットカード1セットで行いますが、クラウドスプレッドでは2セット(同じタロットカードを2つ)使っており、この点もこれまでにはない新しいタロットリーディングといえます。
構成は5章立てとなっており、第1章では著者が提唱した「クラウドスプレッド」の概説です。クラウドスプレッドとは何か? という説明からはじまり、タロットカードを2セット使うことの意味やどのように進めていくのか、そして考えていくのかを説明していきます。クラウドスプレッドでは、決まった位置での特定の意味はとらない代わりに、楕円形全体を3マス×3マスの9区画に分類して、どの区画からカードを選んだかによって判断できる側面もありますので、その区画が示すメッセージも本章で取り上げています。
第2章と第3章ではタロットカードの解説です。大アルカナから小アルカナまでの全78枚を1枚1枚、深く掘り下げて説明していきます。本書では世界中で最も愛用され親しまれている、ウエイト版(ライダー版)をタロットカードとして掲載していますが、類書とはひと味もふた味も違う、独特の視点でカードの意味を解き明かしてくのが最大の特徴です。クラウドスプレッドにとどまらず、今までタロット占いに慣れ親しんできた方にとっても新たな気づきが得られることでしょう。
第4章と第5章では、いよいよクラウドスプレッドのリーディング方法とそのケーススタディを紹介していきます。どのようにカードを混ぜてどのようにカードを広げるのか、どこからカードを選び出し、そのカードはどの向きになっているか、そして続けて引いたカードはどのライン(区画)に入っているのか、前に選んだカードとの組合せではどうか……などなど、ポイントを押さえ、より具体的でリアルなリーディングを提示します。
クラウドスプレッドはタロット占いの初心者や入門者、これからタロット占いをはじめようという方には多少難解に感じられる面もあるかもしれません。ただしその反面、一度でもタロットカードに触れ、そしてタロット占いを行われた方や既にプロまたはセミプロとして活躍されているタロット占い師の多くにとっては、あらためてタロットカードとタロット占いの神秘さを感じさせてくれるはずです。
今までのありきたりなタロット占いに不満を感じている人や、さらにタロット占いの精度を高めたい方にとっては必読の1冊です。
【著者紹介】
1953年生まれ。占星術、タロットカード、絵画分析、禅の十牛図、スーフィのエニアグラム図形などの研究家。タロットカードについては、現代的な応用を考えており、タロットの専門書も多い。参加者がタロットカードをお絵かきするという講座もこれまで30年以上展開してきた。タロットカードは、人の意識を発達させる性質があり、仏教の十牛図の西欧版という姿勢から、活動を展開している。著書に『完全マスター西洋占星術』『魂をもっと自由にするタロットリーディング』『大アルカナで展開するタロットリーディング実践編』『タロット解釈大事典』『みんなで!アカシックリーディング』『あなたの人生を変えるタロットパスワーク実践マニュアル』『トランシット占星術』『パワースポットがわかる本』『水晶透視ができる本』『ヘリオセントリック占星術』『ディグリー占星術』『インテグラル・ヒプノ独習マニュアル』(いずれも説話社)、『決定版!! サビアン占星術』(学習研究社)ほか多数。
内容説明
ケルト十字でもない、ヘキサグラムでもない、決まり事のない自由な発想と直感でリーディングするスプレッド、それが「クラウドスプレッド」。松村潔が初めてウェイト版タロットを解説!
目次
1 クラウドスプレッド(「クラウドスプレッドタロット」とは何か;クラウドスプレッドの進め方 ほか)
2 タロットカード概説(カードの解釈は決まりきっていない;知覚者としてカードを読むこと1―「ペンタクルスの5」の場合 ほか)
3 タロットカード解説(タロットカードの構成;大アルカナ ほか)
4 クラウドスプレッドリーディング(リーディングの注意点;9区画における縦・横・斜めの読み方 ほか)
5 リーディンケーススタディ(遠隔でのリーディング;ケース1 ほか)
著者等紹介
松村潔[マツムラキヨシ]
1953年生まれ。占星術、タロットカード、絵画分析、禅の十牛図、スーフィのエニアグラム図形などの研究家。タロットカードについては、現代的な応用を考えており、タロットの専門書も多い。参加者がタロットカードをお絵かきするという講座もこれまで30年以上展開してきた。タロットカードは、人の意識を発達させる性質があり、仏教の十牛図の西欧版という姿勢から、活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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