出版社内容情報
鳥の足がはえた家にすむ少女の成長物語
「わたしの家には鳥の足がはえている。家は、年に二、三度、夜中にすっくと立ち上がり、猛スピードで走り出す。」(冒頭文抜粋)
少女マリンカが祖母のバーバと住む不思議な家には、あの世とこの世の境界を守る秘密の「門」がある。バーバはこの門の番人で、マリンカも将来番人になることを運命づけられて育った。
毎晩「門」を目指して訪ねてくる死者達を、美味しい料理と楽しい音楽でもてなし、星へ還すバーバの仕事を手伝うマリンカ。
でも本当は、その仕事に明け暮れる人生ではなく、生きている人たちの世界で友だちを作って遊ぶことを夢みている。
自分の運命は自分で決めたいという気持ちが強くなり、もがき、あらがい、行動していく。
ロシア民話「バーバ・ヤーガ」をモチーフに、家族の愛情と絆、少女の葛藤と成長、そして人生を自分の足で歩むことへのエールを描いた長編ファンタジーです。
【編集担当からのおすすめ情報】
毎晩死者が訪ねてくる「家」とは、何とも不気味で恐ろしい・・・・・・。しかし、そこで夜な夜な行われているのは、美味しい料理と楽しい音楽、どんな人生も祝福し、死者をなぐさめ、無事に星へ還す、という、とても心安らぐ宴です。
主人公マリンカの成長を見守る「家」は、さながら、思春期の娘をもつお母さんのよう。
2019年のカーネギー賞のショートリストにノミネートした作品です。
内容説明
2019年カーネギー賞ショートリストほか、世界の様々な賞にノミネート!鳥の足がはえた不思議な「家」、世界を分ける秘密の「門」―ロシア民話「バーバ・ヤーガ」をモチーフに、愛と命、少女の成長を描く、新長編ファンタジー。
著者等紹介
アンダーソン,ソフィー[アンダーソン,ソフィー] [Anderson,Sopie]
イギリス、スウォンジー生まれ。現在は、湖水地方に夫と4人の子どもと住む。子ども達に自らホームスクーリングを行っている。『ヤーガの走る家』はカーカス誌2018年ベスト・ブック賞受賞、2019年カーネギー賞ショートリスト入りするなど、世界各国で高い評価を受けている
長友恵子[ナガトモケイコ]
翻訳家。エッセイスト。訳書に『中世の城日誌』(産経児童文化出版賞JR賞)(岩波書店)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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