出版社内容情報
坂口健太郎、miwa主演の映画『君と100回目の恋』脚本家によるスピンオフ。90年代後半を舞台に、売れないバンドマンの苦悩と恋、そして不思議なレコードにまつわる数奇な運命を描く、切ない物語。
大島 里美［オオシマサトミ］
内容説明
２９歳の崖っぷちギタリスト俊太郎は、カフェで働くナツに一目惚れ。そんな時、ピンチヒッターで大事なライブに出ることに。このチャンスに恋と夢をかけるも、大失敗をしてしまう。失意のどん底の俊太郎は、その夜、バイト先のレコード屋で不思議なレコードを見つける。それは時間を巻き戻し、過去をやり直せるレコードだった…。時をかけめぐり何度も君に恋をする“運命”のラブストーリー。映画スピンオフ小説。
著者等紹介
大島里美［オオシマサトミ］
第１６回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作受賞。第１回市川森一脚本賞を「恋するハエ女」（２０１２／ＮＨＫ）で受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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柊文庫本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかだ
55
普通に良かった。29歳の崖っぷちギタリスト俊太郎は、大事なライブで大失敗、片思いの女性は後輩の彼女だった…と失意のどん底。ふと見つけたレコードをかけてみたら、時間が巻き戻って…。何度もミスをやり直し、時には困難を回避してみたり、自分の人生を試行錯誤するも…本文に「人生はちょっとのかけ違いで全く違うものになるのかも」と出てくるけど、結局は人の心が決める。流れ着く先はそこしか、彼女の隣しかないような、そんな熱い気持ちになれた。ちなみに映画『君と100回目の恋』のスピンオフ作品との事。機会があったら観たい。2019/10/26
りちゃ
10
映画「君と100回目の恋」のスピンオフらしい。映画の内容も全く知らないまま読了。素直に素敵な話だと思えた。時間をいくら巻き戻しても変えられないもの、変わりようのないもの。何度味わっても良いものはあるだろう。でも、一度しか味わえないものの価値…これに気づきたい。不器用な俊太郎が大切な人、ナツのために翻弄する姿。ズルいことだとわかっていながらもせざる終えない気持ち…。最後はやはり、泣いてしまった。2017/08/04
タスカル
4
あれっ？以前同じ様な題名を読んだぞ?っと言う疑問が、この本との出会いです。時間が戻るレコードの存在は同じだけれど、物語の途中までは、新しい人生を上手く掴んだね！と、楽しく読み進められました。が、この物語は後半に落とし穴が待っています。。。また、どうしたら彼女を助けられるかのループが始まります。でも、運命は変えられない。最後、彼女のカレーのレシピを見て彼女の想いを感じ、運命を受け止める事が出来たのは感動しました。1回目の恋も100回目の恋もどちらの物語も素晴らしいと感じました。恋は何回したっても良いんです!2020/11/19
勝手に読んだＹＡ本つぶやくBOT
1
携帯電話が普及する前、みんながポケベルを持っていた頃。崖っぷちギタリスト俊太郎は29歳の時にナツに一目ぼれ。しかし、ナツは後輩ギタリストの彼女になり、ピンチヒッターで出たライブでも失敗してしまう。落ち込む俊太郎はバイト先のレコード屋で不思議なレコードを見つける。プレーヤーにかけてみると過去に戻ってしまい・・・。何度も大事な場面をやり直す俊太郎は、運命を変えることができるか？2017/05/01
もも
0
普段よく行く、よく見る場所が文になって本に書かれているのが不思議だった。景色や空気感に関して自分とは違う見方があったからまた行きたくなった。『”初めて聴く”体験はたった一度しかない』が印象的だった。久しぶりに本を読んでほろりときた。2017/03/31
