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出版社内容情報
オールカラー!鬼才が描く、二つの推し活!
『帝一の國』『ライチ☆光クラブ』の古屋兎丸がおくる、
推しとファンと人生の物語。
表題作『推しが死んだ朝』
かつて 2.5 次元舞台と呼ばれる、漫画やアニメを原作とした舞台が多く上映され、出演する俳優たちはアイドル的な人気があった。
金森雅哉もそのひとり。
老人ホームで暮らす吉村優子は、50 年前に突然消えた雅哉を
今でも胸の中で推し続けている。
彼女はこのまま何事もなく余生を過ごすと思っていたが――!?
推し活の最前線! 『日々、推す』
令和に生きる少女たちが夢中になったのは、メンズ地下アイドルの推し。
ステージで輝く存在が自分を見つけてファンサをしてくれる恍惚感。
チェキの枚数を重ねれば、その間は自分と推しだけの甘美な時間。
もっと……を望むにはお金が必要で――!?
【編集担当からのおすすめ情報】
古屋兎丸氏待望の新作は「推し活」をテーマに、
老人から令和の女子高生まで網羅!
家族でも友達でもない「推し」という存在が、
平凡な日常に与えてくれる、喜び、苦しみ。
平穏な心に巻き起こる、いびつさ、愛しさ......
『推しが死んだ朝』『日々、推す』
それぞれ異なるタッチで描かれた美麗な作品を、
フルカラーでお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
27
古屋兎丸、久方ぶりの新作。あとがきを読んで驚いたのだが、緩やかな漫画家引退を考えていたのだと言う。そんな古屋の心境が素直にこの新作に滲み出ている。推す側と推される側のその先を描く表題作は、古屋の新境地であり、古屋のその想いは推す側と推される側を救うと同時に、古屋自身も救っているかのようだ。古屋の中で、再び漫画を描く意欲が湧いてきたことが、それを明かしている。2025/01/13
阿部義彦
17
昨日出たばかり、私の推し漫画家古屋兎丸先生の久々の新作。全頁カラー原稿で堪能しました。後書きにも有りましたが、前作の確かサーカス団が舞台の漫画(私も正式題名は失念してます)が打ち切られたのを機に引退も考えてた、と有ります。そんな折ビッグコミックの編集部のファンの女性が今回の依頼をしてこられたそうです、彼女は2.5次元俳優を押していて情熱に溢れて話し出すと止まらなかったそう、流石に兎丸フリーク!そんな編集者の熱意に絆されて再びペンを採る気になったそうです。内容には敢えて触れません。良い編集者に恵まれました。2025/01/11
どら
16
前作(ルナティックサーカス)の打ち切りについては、本人の思いとは異なるが、正直仕方がないレベルだと思っていた。色々伏線等は貼っていたが、兎丸作品の水準からすればかなり低いと思って読んでいたし、正直その前の作品もうーむと言う感じだったので、本音そろそろ難しい時期に差し掛かったかなと考えていた。それだけに本作は久々に面白い兎丸作品を読めたので、まだやれるじゃん、と少し嬉しくなった。推しと就活がテーマだったが、元々私小説気質の人なので、こういう風に時代と正面から切り結んでいくのも一つの可能性だと思う。2025/04/09
まるのすけ
9
前作ルナティックサーカスの打ち切りに心痛められているのは、当時も伝わってきていて、それがずうっと続いていた。という告白が後書に書かれています。映画化、舞台化など、漫画が他メディア展開されることを計算したかのような作品展開を感じていました。それは、作者本人の願いということではなく、編集者などの意向なんかもあったのかな。と、後書に登場する2.5次元を愛する編集者への優しい語り口から、勝手に想像した。 前置きがたくさんになったが、 本作はそういった先んじたメディア展開ということがないような、スッキリと読める。2025/03/18
S‐tora
5
◎ 古屋兎丸先生の新作。 オタの解像度が非常に高いので、自分のオタライフと重なってゾクゾクする。 あとがきを見て、老いた2.5次元俳優は兎丸先生ご自身のことを投影してるのかなと思った。2025/01/13