出版社内容情報
2014~2015年に発表された短編時代小説の傑作集。天野純希、藤原緋沙子、朝井まかて、伊東潤、宇江佐真理、木内昇、木下昌輝、小島環、澤田瞳子、中嶋隆。気鋭からベテランまで10編収録。(巻末エッセイ/竹田真砂子)
日本文藝家協会[ニホンブンゲイカキョウカイ]
内容説明
各年度の傑作短編を収録した日本文藝家協会編「代表作時代小説」。60年以上愛読されてきたアンソロジー・シリーズが、文庫版となって装いも新たに登場。2014~15年度の文芸誌に掲載された472編から精選。気鋭やベテランが、その力量を見せつける珠玉の10編は、市井小説から剣豪小説まで多岐のジャンルにわたる。歴史・時代小説ファンなら読まずにはいられない一冊。オリジナル文庫。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
48
10人の作家のアンソロジー。武将の話だけでなく、町に住む人達の話もあり、ベストというだけあって、短編だが読み応えがあった。木内さんの沖田総司を書いた“呑龍”が心に残っている。(^^)2016/11/23
Die-Go
45
図書館本。有望作家の時代小説を集めたもの。こう言う本の良さは、知らない作家の実力の片鱗を感じることができるところ。今回は木内昇著「呑龍」(沖田総司主役)のみ既読で、他は木下昌揮、伊藤潤を他作品で知っていただけで、後は未知の方々だった。それぞれに面白い作品ばかり。★★★☆☆2019/08/24
baba
35
2017版巻末に2016版の宇江佐さんの名前を見つけて手にする。どれも素晴らしいが特に印象に残ったのは、初作家小島氏「泣き娘」は中国が舞台、宇江佐氏「青もみじ」は最後の伊三次シリーズ”きい”が健気。朝井氏「紛物」はやるせない生き方に惹きつけらる。伊東氏「家康謀殺」は圧巻。どの作品も秀逸でした。2017/08/22
Book・CaFe
31
2014〜2015年の文芸誌掲載472編から精選された10編の時代小説短編集。どの作品も選び抜かれただけあり、短編ながらに深みがあり秀逸。恥ずかしながら10人の作家の方の作品は読んだことがなかった。印象に残った作品は【小島環・泣き娘】【木下昌輝・クサリ鎌のシシド】【澤田瞳子・名残の花】【伊東潤・家康謀殺】などなど…全作品秀逸だった。今度は長編を読んでみたい。時代小説を読んでいると日本語という母国語の良さをしみじみと感じる。2017/04/14
はるり
21
初読み作家さんは新鮮で、一度肌が合わなくて遠のいた作家さんも作品が違うと印象もガラリと変わりました。ベスト、というだけあってジャンルの違う様々な作品の中、木内さんの「呑龍」が良かったな。沖田の肺に籠る熱と、死を受け入れざるを得ない人たちの淡々とした様子が読後もずっと胸に残っています。2016/07/14
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