出版社内容情報
弓を手に、「出来そこない」の少女は立ち上がるーー!
〈戦争〉にかわり〈戦闘競技会〉が、国々の命運を決するようになり三百年。
周りの少女たちのように剣や斧を使えず、「出来そこない」と言われるニナは、騎士リヒトに弓の才能を見出され、リーリエ国騎士団の団員となった。
先だって、ガルム国でリーリエ国とシュバイン国の裁定競技会が行われたあと、ニナは幽閉されているはずの因縁の騎士ガウェインに拉致され、異形と忌まれた彼の心を垣間見るも彼は亡くなる。
しかし、ガウェインの遺品を大事に持っていたせいでニナは恋人のリヒトとすれ違ってしまう。
そんな中、女騎士である王女ベアトリスに誘われ、彼女と二人、私的な競技会が盛んに催されている南方地域へ赴くことに…?
内容説明
“戦争”にかわり“戦闘競技会”が、国々の命運を決するようになり三百年。リーリエ国騎士団員のニナは、かつて自分を拉致した異形の騎士ガウェインの遺品を持っていたせいで恋人のリヒトとすれ違ってしまう。そんな中、女騎士でもある王女ベアトリスに誘われ、私的な競技会が盛んな南方地域へ赴くことに。そこでニナは、メルという不思議な少女と出会うが…?
著者等紹介
瑚池ことり[コイケコトリ]
千葉県出身。12月31日生まれ。コバルト文庫『犬恋花伝―青銀の花犬は誓約を恋う―』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るぴん
36
母本。シリーズ4作目。ニナがガウェインの軍衣の切れ端を持っていたことで、恋人リヒトとギクシャクしたまま他国での地方競技会に参加することに。う〜ん、さすがに今回のリヒトには色々と引いたなぁ。「こんなに好きになってごめん」のセリフは、重すぎてちょっとゾッとしてしまった(笑)。リヒトの重すぎるほどの愛に比べ、ニナが彼に向けるのは愛というより好意の域を出ない感じがもやもやする。個人的にはイザーク団長と兄ロルフの出番がなかったのが寂しい。ユミルは割と出てきたけれど、毎度毎度例えが多すぎる!メルの組織は気になるな。2020/10/15
よっち
36
拉致されたガウェインの遺品を大事に持っていたせいで恋人リヒトとすれ違ってしまうニナ。すれ違ったまま女騎士である王女ベアトリスに誘われ、彼女と二人で私的な競技会が盛んに催されている南方地域へ赴く第二弾。王女ベアトリスが抱えていた迷い。南方地域で再会したマルモア国の女騎士たちと不思議な少女・メルの存在。リヒトがいない戦いや、仲間やメルたちとの交流の中で二ナの成長があって、ベアトリスもまた異国での戦いの中で覚悟が決まって、密かにリヒトもまた頑張ってたんだなとは思いましたけど、そろそろ物語も大きく動きそうですね。2020/08/19
はなりん
29
ニナとリヒトのすれ違いの巻。リヒトは相変わらず面倒くさい笑。慣れてきましたが…。ニナもだいぶ感情を出すようになってきた。新キャラのメルが、今後も鍵になりそう。隣国の副団長は何気に安心感がある。ロルフと隣国の団長が裏で何をしてたのか気になる。2022/02/06
陸抗
24
ニナが、ガヴェインの軍衣のはしきれを持ってたのが原因でリヒトとケンカになってしまう。でも、リヒトにあのときのニナの感情が理解出来ると思えないし、話さないのが正解だと思う…。ニナはベアトリスに誘われて南方地域での競技会に参加し、そこで出会ったメルと仲良くなるけど、ラストが不穏すぎ。心が揺れたメルが、自分で考えて動けるようになれば味方になりそうだけど。連中の正体も分かったし、次は大きく事態が動きそう。リヒトは諸々暴走してるので、ロルフが新月の夜に斬りかかってももう驚かない。2021/03/10
すがはら
18
少し読みかけて放置してました。王女殿下も結構面倒臭いんだよなぁ。何となく読むの疲れてきちゃうので、斜め読みで読了としました。他国の副団長がいいキャラしてます。リヒトが上手く王族の地位を返上出来ると良いのですが。人形みたいな娘に自我が芽生えるという流れになりそうですが、結果死んじゃったりしないことを願います。2021/08/01
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