出版社内容情報
天文台のある街を舞台に、それぞれの大切な思いに気づいていくオムニバス・ラブストーリー「花と惑星」他、4作品を収録。読むごとに、ハッピーな気持ちを味わえる、珠玉のアンソロジー作品集。
【収録作品】花と惑星/春の蕾/スパイラル ホリディ/風の道/星の隠れ家/描きおろしエッセイ『文庫版・告白物語』/描きおろし1/4エッセイ『BACK STAGE』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
94
忘れていたものがここにはある。遠い昔に感じていたことが描かれている。こんなドラマチックなことは僕の体験の中では起こらないが、谷川さんの物語は、いつも懐かしさと共感に満ちている。この共感って何なんだろうな。もしかしたら、叶わなかった想いの記憶が彼女たちの物語を通して、呼び起こされるからなのかもしれない。年をとるにつれて色褪せていく記憶を、こうやって思い出させてくれるのってありがたいですね。苦い恋の経験というのは、もしかすると…とびきり幸せになるための準備運動として必要なのかもしれないですね。2015/08/10
たま
14
Happy endingの読みきり集H。happyなんだけど必ずや恋が実るわけではなくて切ないのだけど、最後にはしっかりと前を向ける、谷川さん流のハッピーエンドが好きです。特に好きだったのは『花と惑星』の「百合と芍薬」。女の子同士の、時にヒリヒリすることもあるけどお互いのことが好きで大切に思っている友情がとても良かったです。2013/03/10
小梅さん。
9
ハッピーなお話って、心がほっとする。 ろくでなしな店長は論外だけど、その後にいいことが 待っていたしね。 ホームメイドの喜和子さん、あいかわらずすぎて(笑) いや、編集さんは大災難だったけど。 短いけど、星の隠れ家が素敵。 2019/03/29
みずき
9
初・谷川史子。谷川作品の魅力は、"普通"なところ。何てことない日常が、きらきらしている。強烈なインパクトがある訳じゃないのに、何故か惹き付けられてしまう、そんな味のある作風だと思う。2014/07/21
みかん@道北民
8
図書館本。読んでないのあったかな?と思って借りましたが全部読んでたかも。結婚式の話と桜の話が好きだったなあ。谷川さんは好きとか直接言わない告白が雰囲気良くてよりドキドキする感じがしますv2015/04/17
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