海月の骨

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海月の骨

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065440254
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「クラゲって、死んだら海に溶けるんだってさ。
なにも残さず、跡形もなく、この世界から消えるんだとよ」

小説現代長編新人賞受賞作『アフターブルー』で注目の新鋭、待望の第二作!
看取られなかった人生に、最後に寄り添う人がいる――。
特殊清掃の最前線、二人の遺品整理士は部屋を片づけ、「生きた証」を見届ける。


「部屋には、そこで生きた人の人生が詰まってる」

異臭を放つ孤独死の現場を清掃し、遺された物を処分する【特殊遺品整理課】。
床を覆う無数のゴミ、家族との写真、子どもの工作品、謝罪を綴ったノート、お揃いの食器――。
清掃が終われば、そこで生きた人の痕跡は一つ残らず消えてしまう。
現場を担う水生(みお)と鳴海(なるみ)は、遺された部屋を手掛かりに、誰にも看取られず逝った見知らぬ他人の人生を想像する。

なぜ孤独な最期を迎えたのか。
遺された品々は何を語るのか。
故人の生きた証と向き合う日々はやがて、傷を抱えた孤独な二人の「今」をも変えていく。




【目次】

内容説明

「部屋には、そこで生きた人の人生が詰まってる」異臭を放つ孤独死の現場を清掃し、遺された物を処分する【特殊遺品整理課】。床を覆う無数のゴミ、家族との写真、子どもの工作品、謝罪を綴ったノート、お揃いの食器―。遺品整理が終われば、そこで生きた人の痕跡は一つ残らず消えてしまう。現場を担う水生と鳴海は、誰にも看取られず逝った見知らぬ他人の人生に思いを馳せる。なぜ孤独な最期を迎えたのか。遺された品々は何を語るのか。故人の生きた証と向き合う日々はやがて、傷を抱えた孤独な二人の「今」をも変えていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

145
「大嫌い」は「大好き」の裏返しとも言う。だが「産まなきゃよかった」は「産んでよかった」の裏返しではない。我が子に言える恐ろしさよ。思い出はゴミなのか?ゴミとゴミでないものの区別は?血縁ではないが優しいおばあちゃんの変化に気づいていたのは次男・漣斗。たまにふらっと帰ってくる母でも恋しがるのは三男・湊志。長男の水生が特殊遺品整理の会社で働きながら向き合うのは、生きる証と今なのだー朝宮さんの新作は私の心をぐらんぐらん揺さぶった。頬を伝う涙が苦しくて堪らない。クラゲは死んだら海に溶けると先輩・鳴海の言葉が刺さる。2026/10/06

itica

63
前作「アフターブルー」の葬儀関連会社の特殊遺品整理課(孤独死や自殺した現場の清掃と遺品整理が主な仕事)が舞台。その課で働く二十歳の水生が主人公。現場の、目を背けたくなるような惨状が衝撃ではあるけれど、水生自身の過去も相当悲惨だ。でも遺品整理は片づけて行けばいつかは終わる。水生の苦しい記憶もいつか整理できるといいな。正直、水生の母親にはもう現れてほしくない。 2026/09/12

もぐたん

56
死んだ後に、私物をどう扱われるか。自分にとっては大切なものでも、他人からすればただのゴミとして捨てられることも多々あるだろう。葬儀業界で働く主人公は、いらない物と自分の生立ちを重ねながら、葛藤の嵐を潜り抜ける。どんな人生にも物語がある。その物語は、他人には窺い知ることができないけれど、少しは分かりたい、と思ってくれる人がいれば幸せなのかもしれない。★★★☆☆2026/09/08

もぐもぐ

49
今回は、孤独死や自殺、事件現場となった家の特殊清掃や遺品整理を行う特殊遺品整理課が舞台。特殊清掃なのでどのエピソードもしんどいけど、引きこもって4人家族の同居なのに部屋で孤独死した人の話が特にずっしりきた。家には生きていた人の人生が詰まっていることを思うと、ゴミとして処分されていく景色はやっぱり悲しい。全体的に割とさっぱり話が進んでいくが、特殊遺品整理課の人たちの過去も含めてこれ以上解像度上げたら読むのちょっとキツいかも。前作と同様、すごい仕事だと思いました。 #NetGalleyJP2026/09/09

りらこ

33
自分の一生がどんな形で終わるのか誰も、知らない。 大切にしている身の回りのモノ。いつしか自分が死んだ後これらは、生きた証つまり物言わぬ私の「命の痕跡」となるのだ。それを考えるとぞっとする。 二人の遺品整理士は、生きた証を見届けながら部屋を片付ける。母親からのネグレクトを受け、弟たちと暮らす主人公水生。高齢の大家さんは彼らの庇護者。 水生の先輩鳴海は、感情を言葉にしつつ瓢々と作業を進める。生きた証を認め、その人の人生を肯定しながら、自分自身とも向き合う鳴海。2人の姿を見守りつつ感情が揺さぶられる。 2026/08/21

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