講談社文庫<br> うつし絵―大岡裁き再吟味〈3〉

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講談社文庫
うつし絵―大岡裁き再吟味〈3〉

  • 辻堂 魁【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065343432
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

関所破りは磔が定め。武州栗橋の関所で偽造の往来手形が発覚、諸国放浪の絵師土田半左衛門が捕らわれた。
江戸の評定所での調べは淡々と進んだが、寺社奉行の大岡忠相は「小普請組旗本の内藤斎樹なる侍を知らぬか」と脈絡のない名を出し、周囲を混乱させる。
半左衛門が放浪の旅に出たという十五年前、旗本倉橋家の若侍が斬られ、疑いのかけられた旗本家当主内藤斎樹は割腹し、面目を保ったとして両家が決着、調べが止まった事件が大岡忠相の記憶に甦った。
謎を謎のまま残してはおけない大岡越前。
半左衛門あるいはその父土田庫之助と内藤斎樹とは関わりがあったのではないか? 大岡忠相の意を受けて、鷹匠の子・古風十一や元読売屋の金五郎たちが動きはじめる。
だが相手は格式ある旗本家、決着済みの事件を掘り返す大岡忠相への反発は強い。
浮かびあがってきたのは、武家に仕える希みを失って隠売女商売に手を染めた土田庫之助の転落と、娘を惨殺された歌比丘尼大鶴の悲痛な嘆きだった。
蓋をされた十五年前の事件に隠された人々の哀感をていねいに描き出す、辻堂魁の調べ直し事件帖!

内容説明

諸国放浪の絵師土田半左衛門が偽の往来手形で捕らわれた。大岡忠相はある事件で容疑がかかった旗本を思い出す。意を受けた古風十一らは、十五年前、旗本家同士が一触即発となった若衆殺害事件を掘り返す。切腹して家を守った当主。歌比丘尼母娘を襲った悲劇。名奉行の再吟味は真実に迫れるか?

著者等紹介

辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年高知県生まれ。早稲田大学第二文学部卒。出版社勤務を経て作家デビュー。「風の市兵衛」シリーズは累計200万部を超え、第5回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞、ドラマ化でも好評を博した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひさか

18
2024年1月講談社文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。2つの理不尽な事件が語られる。今回も地味な展開で、相当にがんばらないと進みません。大岡越前と吉宗がとった対応がラストで明らかになり、胸をなでおろしましたが、事情を知らずに悪事に加担してひっくり返された人はまぁ大変な思いだわなと思いました。2024/02/20

ニッキー

9
この作家は、やはり好きです。 今回も読み辛いが、中味は面白いし、濃いですね。 第二巻を読み忘れていました。2024/03/13

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