出版社内容情報
弱くても戦え! 『元彼の遺言状』著者、注目の新鋭が放つ面白さ最高の「公取委」ミステリー。
ウェディング業界を巣食う談合、下請けいじめ、立入検査拒否。市場の独り占めを取り締まる公正取引委員会を舞台に、凸凹バディが悪を成敗する!
公正取引委員会の審査官、白熊楓は、聴取対象者が自殺した責任を問われ、部署異動に。東大首席・ハーバード大留学帰りのエリート審査官・小勝負勉と同じチームで働くことになった。二人は反発しあいながらも、ウェディング業界の価格カルテル調査に乗り出す。数々の妨害を越えて、市場を支配する巨悪を打ち倒せるか。ノンストップ・エンターテインメント・ミステリー!
「デビュー2年目の勝負作です。わくわくドキドキ、ちょっぴり身につまされ、不思議と力が湧いてくる。理屈抜きで面白い王道エンターテインメントを目指して書きました。エンタメの幕の内弁当、どうぞ召し上がれ!」―新川帆立
内容説明
ウェディング業界に巣くう談合、下請けいじめ、立入検査拒否。体育会系直情女子と毒舌系天才キャリアの凸凹バディが、はびこる悪を成敗する!
著者等紹介
新川帆立[シンカワホタテ]
1991年アメリカ合衆国テキサス州ダラス生まれ、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業、同法科大学院修了後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
549
帯に書かれた「著者の勝負作」の宣伝文が心から納得できる新川帆立さんの4冊目の力作ですね。ヒロインの白熊楓(かえで)と同僚男子・小勝負勉のネーミングは一度聞いたら忘れられない強烈なインパクトがありますね。彼女は公正取引委員会の審査官で冒頭で自ら担当した人物が自殺してしまった事に責任を感じて落ち込みます。彼女は人から馬鹿にされても決して怒りはしない過ぎる程に真面目な性格なのが、鼻ッ柱の強い剣持麗子とは正反対ですが、何事にもトップにはなれないけど空手の有段者で粘り強い根性の持主で人に対し優しい所が魅力的ですね。2023/02/15
うっちー
325
公取委以外は新しさがなかった2022/05/29
まちゃ
315
公正取引委員会を舞台にした、エンタメ小説は初めてでした。公正取引委員会の仕事を知ることができて、気軽に楽しめる作品だと思います。作中の白熊のセリフ「ひと握りの優秀な人、強い人に任せておいてはいけないのだ。」実はこれが一番の難問なのかもしれませんね。カエサル、オクタヴィアヌスの時代、古代ローマの共和制から帝政への移行が頭に浮かびました。2022/07/18
旅するランナー
292
公正取引委員会審査官を主人公にした目の付け所が素晴らしい。テレビドラマも面白かったけど、それに負けないエンタメ性があります。ノンキャリアの白熊さんとキャリア小勝負くんのバディものとして、そして悪を追い詰めるチームワークものとして楽しめます。白熊さんの仕事·恋愛·家族の悩みも深く掘り下げられています。2023/03/26
たか
290
公正取引委員会審査官の白熊楓は正義感が強く情に厚い体育会系、対して小勝負勉は東大首席でハーバード大留学帰りのエリート審査官。審査局第六審査、通称「ダイロク」の遠山の下から桃園千代子の下に配置換えとなった白熊楓は政策策定の部署から審査官に配属になった小勝負とバディを組む事になり、七転八倒しながらも巨悪に立ち向かう。 独占禁止法「公正且つ自由な競争を促進し、国民経済の民主的で健全な発達を促進する」事を目的に市場を独占する企業を取り締まる。 弱小官庁・公取委、ラスボス・天沢雲海を追い詰めろ。 ★★★✩✩ 3.02022/08/29