講談社現代新書<br> オペラ入門

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講談社現代新書
オペラ入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065168745
  • NDC分類 766.1
  • Cコード C0273

出版社内容情報

オペラの入門書はもうたくさん世の中にありますし、かくいう私も書いたことがあります。どんな本にしようかとずいぶん迷いました。「トラヴィアータ」や「蝶々夫人」がどれほどの名作か、今更繰り返すまでもないのではないか。作品の個々の情報は、インターネットで簡単に見つかるのではないか。そんな時代に本を出す意味とは何だろう。そんなことを考え、オペラの世界の広さを示す方向性で行こうと決めました。
ですので、一応は歴史の流れに沿って章立てをしましたけれど、いわゆる名作、人気作にこだわったわけではありません。そもそも、たとえある作品がどれほど名作と言われていようと、あなたの心を動かさなければ、価値はありません。音楽史の学者にでもなるのでなければ、好きなものを好きなように愛すればよいと思います。それこそが愛好家の特権なのです。

ですので、本書を読まれた方は、ぜひ本場でオペラをご覧ください。私が言いたいことはひたすらそれに尽きます。それをしないでオペラを語っても、生身の女性を知らないで女性論を語る未経験な青年のたわごとと変わるところがありません。ただちに、が一番いいことは間違いありませんが、そうでなくても、いつか行くつもりになってください。
劇場には発見があります。また、どんなに見慣れた作品にも何か発見があります。それは本当に思いがけなく起こります。この世に存在するたくさんの閉じられたドアがひとつ解きあけ放たれたような気分。そうした経験をするために劇場に出かけることは、人生の大きな楽しみのひとつです。まして、それが外国の劇場でしたら、どれほど嬉しいことでしょう。
(「おわりに」より)

目次

オペラはどこでどう生まれたのか
リュリとラモー―宮殿で栄えるオペラ
ヘンデル―歌はロンドンで花開く
モーツァルト―革命のオペラ
ベートーヴェン―天才にもできないことがある
ウェーバー―天性の劇場人
フランスのグランド・オペラ
ワーグナー―巨大な、あまりにも巨大な
オペレッタ―あえて軽薄に
ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ―イタリアの声の愉しみ
ヴェルディ―歌劇の「王様」
「カルメン」奇跡の作品
「ペレアスとメリザンド」―フランスオペラの最高峰
チャイコフスキーとムソルグスキー―北国ロシアで夢見られたオペラ
東欧のオペラ―独特の味わい
プッチーニ―より繊細に、よりモダンに
リヒャルト・シュトラウス―巨大なワーグナーの後で
ベルク―悲惨の大家
ショスタコーヴィチ―20世紀ソ連のオペラ
ストラヴィンスキー―アメリカで、英語で
オペラでないから「三文オペラ」
ミュージカルとガーシュウィン
ブリテン―苦い味わい
グラス―ミニマル音楽としてのオペラ
アダムズ―核の時代にオペラは可能か

著者等紹介

許光俊[キョミツトシ]
1965年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部美学美術史学科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了、同博士課程中退。現在、慶應義塾大学法学部教授。近代の、文芸を含む諸芸術と芸術批評を専門としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

25
許先生らしい切れ味鋭い論考は爽快だが、この本でオペラに「入門」したら、随分偏向したオペラファンができてしまうと心配になる。ヴェルディでは「リゴレット」も「トロヴァトーレ」も軽くスルーしたのに、「カルメン」で20ページ、ベルク以降の現代オペラで70ページを割くというバランスは異様。でも、「ヘンデルの旋律は声で歌って美しく、チャイコフスキーは器楽で美しい」「ショパンとベッリーニの旋律は趣が似ている」「「ペレ・メリ」のあちこちに「トリスタン」や「パルジファル」の面影がある」など、許先生独特の鋭い指摘は健在だ。2019/12/12

だいだい(橙)

19
歯に衣着せぬ批評と、達者な文章力が魅力的な本。オペラの魅力を、歴史を紐解きながら丁寧に伝えてくれる。寿司や刺身の例を挙げて「ヨーロッパの劇場で見るべし」と説く。巻末にはヨーロッパの主要国の劇場についての情報もある。これを読めば欧州オペラ旅行に行きたくなること間違いなし。楽しかった~♪2023/02/23

ユーカ

15
本当の入門書。作曲家別に章が分かれていて、時代や国も理解しやすいように上手にまとめて構成されている。仕事でオペラに携わっているけれど、圧倒的にドイツの作品を扱うことが多くて、系統立ててオペラ作品全体を把握することができていなかったので、俯瞰することができてとても良かった。また、著者が考える個々の作品の見方なども盛り込まれていて、これからオペラを観始めようという方には良い指針になるかと思います。最後のほうにミュージカルや各国の劇場についてなども触れられています。2023/06/15

コチ吉

7
普段よく聴くオペラはモーツァルトかワーグナー。たまにRシュトラウスかベルクかプッチーニが聴ければよい。ヤナーチェクとブリテンにも興味がある。全体を通して、つくづくオペラとは西洋人のものだと痛感した次第。あまり生を見たいとは思わない、私にとってはあくまで音楽を楽しむためのもの。2020/05/27

ちゃいみー

4
オペラは言語がわからないからとっつきにくいといったイメージで、私は断然ミュージカルが好き!とずっと思っていたけれど、この本を読むとオペラもクラシック音楽もぐっと親しみやすく感じられるようになる。この本をガイドに、色んなオペラの曲を聴いては新鮮に感じている。2024/12/14

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