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出版社内容情報
日露戦争激戦下の若者の苦悩! 安彦良和が一番描きたかった近代史の集大成となる、超大作歴史ロマンです!
明治三十六年、満洲と朝鮮の国境付近に日本から「好太王碑」調査に訪れた安積亮は、ロシア兵に捕らわれたが脱出に成功。現地で出会い心を通わせたハナという女性と分かれるも、親のはからいで諏訪大社の巫女・翠と祝言をあげた。そして日露戦争が始まり一学生といえど国家の思惑に翻弄される中、安積は四世紀末・神功皇后の時代の夢を見る。確かに神功皇后の渡海はあったのだと。そして皇后の子の父親とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
23
巻末に収録された、安彦良和と松本健一の対談が興味深い。三島自決の日に、入りたての虫プロでディズニーキャラの模写をしていたと言う安彦と、北一輝論を脱稿した松本という対比が象徴しているように、同じ歴史の隙間を見つめながらも、イデオロギーという観点からそれを推理する松本に対し、安彦のそれは、イマジネーションで隙間を埋めようとしているように見えるのだ。ゆえに、安彦の見つめる歴史には、結果として物語が生まれる。2014/08/03
友和
18
古代と近代の時代をおりまぜ、天皇論や日露戦争のことが書かれて、ますます面白くなった。あと内田さんの床が抜けたのには笑えた。2015/03/15
たまうさ
6
日露戦争は終結し、これから大逆事件へとつながる伏線が張られる。一方、帝大に進学した亮はこれから中国革命と関わりを持つのか?古代史と近代史がどう絡みあって、史実とフィクションがどう織り上げられていくのか、次巻が楽しみ。2014/07/25
ぽっぽママ
6
登場人物、皆一癖あって、なおかつ熱い。今の日本人とは全然違う人種みたい。近代日本の政治と日本という国の成り立ちという大きなテーマ2つが(一つだけでも大変なのに)どう描かれていくのか楽しみです。2014/07/24
unpyou
6
宮崎滔天&孫文の登場でおおっ「王道の狗」と繋がった~~!なんて感じで安彦良和日本近現代史シリーズファン垂涎の展開。2014/07/23