内容説明
太陽が雲に隠れた。少女の首すじの毛が急に逆立つ。その男が、頭をおおっている布をめくると、少女はひざからくずおれそうになった。その男―死霊使い(ネクロマンサー)は、やはり生きていたのだ。少女は、自分の手に託された、幼い龍の命を思う。邪悪な力を持つ死霊使いから、小さな龍を守りきることができるのか…。
著者等紹介
ウィルキンソン,キャロル[ウィルキンソン,キャロル][Wilkinson,Carole]
英国生まれ。十代からオーストラリアに住む。“Black Snake:The Daring of Ned Kelly”で、オーストラリア児童図書賞ノンフィクション部門オナー賞を受賞。本シリーズ第一作目の原書“Dragonkeeper”及び第三作目の原書“Dragon Moon”はオーストラリア児童図書賞ヤングリーダー部門賞受賞の栄誉に輝いている
もきかずこ[モキカズコ]
1949年、広島県生まれ。日本国際児童図書評議会会員。主な翻訳に『めぐりめぐる月』(偕成社/産経児童出版文化賞推薦)、『ドラゴンキーパー 最後の宮廷龍』(金の星社/産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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cocona
20
漢王朝を舞台にしたファンタジー第2弾!前作で蓬莱島へと飛び去った老龍ダンザの子、カイのためにピンが奮闘する物語。ダンザが飛び去ってからしばらく滞在していた泰山での話や、皇帝リュウチャとの関わりの顛末を語ったお話です!やはり幼龍と過ごす生活は悩みも多くてピンの苦労が感じ取れました。2021/01/01
花宴
7
シリーズ第2弾。波瀾万丈で目が離せない展開!何千年も生きるというドラゴンを育てることに戸惑うピン。まだ12歳くらいで龍守りとしても未熟なのに…。手探りすぎて気が遠くなる〜。ダンザの難解でも示唆に富んだ助言が懐かしい。厳しい状況下での幼龍カイの言動が無邪気で愛らしく、笑いを誘います。なごむー。宿敵死霊使いの次はリュウチャ?…危ういとは思っていたけれど…。2018/08/13
徒然亭小四草
5
ピンの成長っぷりにびっくり。12歳にして母親のよう。娘を持つ私、学ぶことが多々ありました。 それにしても西洋文化圏の作者にもかかわらず、ここまで違和感なくアジアンファンタジーを書けるとは凄い。まあ翻訳のしかたもうまいのだろうけど。 第三巻が早く読みたい!2009/06/13
takasora
4
カイがカワイイ。だんだん言葉を覚えていろんな言葉を使ってしゃべり始めた。ピンがドラゴン・キーパーとしてとても成長しているのも見所。友達だと思っていた人に裏切られ、最初の友達フアも失ったのにカイを守ろうと旅を続けるピンは強い。自分だったらどうしただろうと考えてしまう。2010/12/20
まきちる
3
ファとの別れが切ない。死霊使いは最終巻でも出てきそうで怖いわぁ( ´△`)2011/12/22