内容説明
地球儀で日本の真裏にあるパタゴニア。原野を馬で進み氷河を目指す赤マント。怖いほど美しく荒涼とした景色にカウボーイの口からマヨネーズの歌が響く。トウガラシ中毒のカラダで次に向かうは炎熱洪水の奥アマゾン、ひと息ついたらチベット巡礼。読んだらヤミツキの赤マントシリーズ、今回は地球ジグザク紀行。
目次
馬の背負い投げ
雪が降る。本しかない。
少年の夢はバタバタだった
鍋の奥は深い闇
まだ蒸気が偉かった頃
二月はどこかに飛んでいけェ!
ウンコの流れる川がいい
二十五分の最終フライト
マイナスイオンの数え方
進化する生春巻〔ほか〕
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
作家。「本の雑誌」編集長。昭和19(1944)年、東京生れ。吉川英治文学新人賞を受賞した「犬の系譜」(講談社文庫)、日本SF大賞を受賞した「アド・バード」など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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dzuka
7
紀行文多数込みのエッセイ。 初読の人であったが、旅して書いて、書いて旅しての人生の人で、パタゴニア、チベット、アマゾンなどの日本から見たら果てと思えるところに複数回平気な顔で訪れて、現地に適応する逞しさがすごい。 急に小心になったり、達観したりというところも人間味があって、読んでて退屈させない。ちょっと酒の話しが多すぎるが、食べ物ネタも豊富で、こういう人が人生を楽しんでいるの人というのだと思った。 小ネタも散りばめられており、麻雀屋の強面の人の注文のネタは、古典的だがなかなか笑えた。閑な時の一冊にお薦め。2025/02/25
たーくん
6
地球儀で日本の真裏にあるパタゴニア。原野を馬で進み氷河を目指す赤マント。怖いほど美しく荒涼とした景色にカウボーイの口からマヨネーズの歌が響く。トウガラシ中毒のカラダで次に向かうは炎熱洪水の奥アマゾン、ひと息ついたらチベット巡礼。読んだらヤミツキの赤マントシリーズ、今回は地球ジグザク紀行。 2016/11/04
Koji
6
旅行に行きたい!!2014/09/14
ソラ
5
【読メ登録以前読了作品】2006/11/18
左近
3
週刊文春の連載を定期的に書籍化しているシリーズ。本書は2003年刊行。何でこんなにあちこち旅してるんだろう。やっぱりTVの企画かな?最近、アヒージョをよく食べているので、アヒマヨとか、心惹かれる。沢野ひとしのイラストにある、「キャンプの夜に落語をしみじみと聴くの図」実際にやったかどうかはともかく、趣があって良い感じ。古今亭志ん朝の『付き馬』『居残り佐平次』面白いよね。自分も好きな噺です。椎名誠率いる怪しい探検隊やら、勝手に潜り込んだ原っぱでの大草野球大会などなど、実に楽しそう。人生を謳歌してますなぁ。2016/04/16