出版社内容情報
日本人は何を誇ればいいのか? 若きナショナリズムは悶え、苦しむ。明治エリートの対立に〈日本〉像の転回点を見出す記念碑的研究。
西欧文明を前に、たじろぐ明治新世代。初めて西洋型教育を受けた彼らは、この国のかたちがどうあるべきか論争した。政府の欧化政策に反発しつつも下からの欧化主義を唱えた徳富蘇峰。それに反発し国粋保存を訴える志賀重昂、文化的アイデンティティ確立を模索した陸羯南、三宅雪嶺ら。日本人は何を誇ればいいのか? 若きナショナリズムは身悶えしていた。
日本語版への序文
序 文
凡 例
序 章
第一章 新しい世代
第二章 明治青年と欧化主義
第三章 日本人のアイデンティティーをめぐる諸問題
第四章 国民意識の苦悩
第五章 条約改正と民族自決
第六章 精神的保証を求めて
第七章 国民的使命の探求
第八章 戦争と自己発見
第九章 日本の歴史的苦境
原 注
訳者あとがき
文庫版訳者あとがき
【著者紹介】
1936年、ペンシルバニア州生まれ。ハーバード大学歴史学部卒業、ジョンズ・ホプキンス大学にて日本政治史を専攻し1965年、博士号取得。1964年以降、ワシントン大学教授(歴史学・アジア研究)。1974年、日本研究専門学術誌 The Journal of Japanese Studies 創刊時に編集責任者をつとめた。著書多数。日本語訳は本書のほか、加藤幹雄訳『日本への疑問――戦後の50年と新しい道』(サイマル出版会、1995年)など。
内容説明
西欧文明を前に、たじろぐ明治新世代。初めて西洋型教育を受けた彼らは、この国のかたちがどうあるべきか論争した。欧化政策に反発しつつ下からの欧化主義を唱える徳富蘇峰。それに反発し国粋保存を訴える志賀重昂や文化的アイデンティティ確立を模索した陸羯南、三宅雪嶺ら。日本人は何を誇ればいいのか?若きナショナリズムは身悶えしていた。
目次
第1章 新しい世代
第2章 明治青年と欧化主義
第3章 日本人のアイデンティティをめぐる諸問題
第4章 国民意識の苦悩
第5章 条約改正と民族自決
第6章 精神的保証を求めて
第7章 国民的使命の探求
第8章 戦争と自己発見
第9章 日本の歴史的苦境
著者等紹介
パイル,ケネス・B.[パイル,ケネスB.] [Pyle,Kenneth B.]
1936年生まれ。ハーバード大学卒業、ジョンズ・ホプキンス大学にて博士号取得。ワシントン大学教授(歴史学・アジア研究)
松本三之介[マツモトサンノスケ]
1926年茨城県生まれ。東京大学名誉教授
五十嵐暁郎[イガラシアキオ]
1946年新潟県生まれ。立教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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