出版社内容情報
自己愛がなければ人は生きられない。同時に自己愛は自分を歪ませ人にダメージを与える。自己愛のかたちを通して語る「人間って何?」
「自己愛というものはいまひとつつかみどころがなく、またこの言葉に対する反応も一定せず、人それぞれといった傾向が強いように思われる。…きわめて人間くさく、しかも根源的な要素に違いなく、ならばさまざまな側面が自己愛には備わっていることになる。そうでなければ、人間はもっと単純で薄っぺらで退屈な存在でしかあるまい。…」著者の春日武彦氏はこう述べています。
自分を大事にできなければ、生きづらいし、他人を大事にすることもできません。けれども、反対に、自分の中で自己愛をいい按配にコントロールできなければ、どこか独りよがりになってしまうし、やはり生きづらいし、人間関係でも、相手にじわじわストレスを与えることになってしまいます。
そんなふうにつきあいかたが難しいのが、自己愛なのです。
本書では、著者自身の経験から文学作品まで、自己愛にどうも折り合いがつけられない困った人たちのエピソードを通して、自己愛について探究していきます。「ああ、こんな人いるいる!」と思いながら、どこか自分の心の中も覗き込むことにもなる、そんなエッセイです。
目次
第1章 自己愛に似たもの
第2章 目立ちたがる人たち
第3章 折り合いをつける
第4章 他人を巻き込む
第5章 変装する自己愛
第6章 持て余す自己愛
著者等紹介
春日武彦[カスガタケヒコ]
1951年、京都府生まれ。精神科医。日本医科大学卒業後、産婦人科医を経て精神科医になる。東京都立精神保健福祉センター、都立松沢病院精神科部長、都立墨東病院神経科部長などを歴任。現在は成仁病院顧問の立場で、臨床および執筆を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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