内容説明
化学専攻の大学4年生・久住恭平は、7年前の殺人事件を調べ始めることになる。真犯人へとつながる物証に接してしまったからだが、上京の際たまたま出会った女子高生の兄が被害者だったこともある。少女と同居する若手有名建築家の影がちらつくなか、有罪判決を受けて堀の中にいる母親の無罪は証明可能なのか?―。
著者等紹介
佐原一可[サハライチカ]
1986年、京都府生まれ。京都府在住。就職活動に失敗し、現在フリーター中。好きな作品はアーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』と『楽園の泉』。2009年5月応募締切、第6回「講談社Birth」小説部門受賞(四方サハラ『Null Falsifiability』から改名・改題)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天橋
0
著者はきちんと化学者ですね。経験に基づいた文章といったところが高評価。ただ、あまりに身近なところを扱っているようで、化学以外となったときにこれを保てるかが疑問。2010/12/03
みずたま
0
ぐわ~。もうちょっとひねって欲しい。真実とか正義とかありきたりすぎる!2010/04/28
mym
0
非常に荒削りという印象。どっぷり理系でもないのに理系を意識した文章、という印象を受けた。森博嗣氏の描く理系像は極めてリアリティがあるが、さすがはプロだということか。年季が違う。未来に評価される人は、過去の蓄積しか持たない現在には評価されない、というメッセージは、なるほど。2010/02/17
architect
0
これはダメだなぁ。相変わらずbirthの狙いがよくわからない。2009/10/25