出版社内容情報
過激な古代史観が学者を殺す!? 歴史ミステリ
古代史学者の新藤は、国家創造に革新的な解釈をし、生命を狙われていた。ついに九州対馬で殺害され、甕棺の中で発見された。教え子の歴女・杏美は師を奪った殺人犯に追る! 書き下ろしミステリ。
内容説明
私が死ねばよいと思っている人間が七人いる―その言葉を残し、老古代史学者の新藤英二郎は殺された。復元した甕棺の中で「女王・卑弥呼」の再現衣装をまとい、顔を朱に塗られて。日本という国の成り立ちに関する過激思想ゆえに生命を狙われていた老教授を殺したのは誰なのか?教え子の歴女・村野杏美は、新藤と巡った北九州古代史の旅をふり返りながら、恩師の死の謎の挑戦する。書き下ろし歴史ミステリー。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年東京都生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送、扶桑社勤務を経て、90年推理作家に転向。人気キャラを擁したミステリーや、ホラーなど多彩(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
57
2010/4/27Amazonより届く。 2015/6/22〜6/24 吉村版邪馬台国論と古代日本成立論。ミステリ部分はオマケ的な感じ。今年の春、吉野ヶ里遺跡を訪れていたので、後半は臨場感をもって読めた。いつもながら、かる〜く読めるミステリである。2015/06/24
Shoji
26
ミステリーよりも、卑弥呼だとか邪馬台国だとか、神話や神道、古代の東アジアと倭国の関係等に力点が置かれていました。好き嫌いが二極化しそうな作品でした。2023/05/22
ちばと~る
21
異端の考古学教授の謎の死。甕棺に卑弥呼コスで額に五寸釘。作者の古代史へのアツい拘りが胸を打ちます。そ〜だよね〜宮内庁は何を隠したくて陵墓の発掘禁止してんだろ。そんなにヤバイんか???でも古代史は謎のままでイイけどね2014/06/28
coco夏ko10角
16
古代学者の新藤は甕棺の中で卑弥呼の衣装で殺されていた…。この前『十三匹の蟹』を読んで、こちらが時系列先だと知り手に。先輩二人が在学中の古代史研究会はこんな感じだったんだなと。殺人事件よりも邪馬台国や卑弥呼など歴史のあれこれの方がメインのような。2022/07/09
そのぼん
6
邪馬台国の論争をモチーフにした殺人事件のミステリー。サクサク読めるミステリーで、一気に読めました。2011/11/06