内容説明
17歳で両足指をすべて失った青年は再び山をめざし、トップクライマーとして知られるようになった。日本人として初めてマッターホルン北壁登攀に成功した芳野満彦は、登山のかたわらで山への憧憬や登攀の印象を詩面に表わし、幅広い登山者の共感を得た。初版から6度版を重ね、約60年にわたって読み継がれてきた名作の完全版。
目次
青春の日の記録(八ヶ岳遭難;風雪の富士山頂 ほか)
徳沢の生活(雪山をみつめて;ちぎれ雲 ほか)
詩と散文詩(山靴の音;ケルン ほか)
ヨーロッパ・アルプスへ(脱出・アイガー北壁;マッターホルン北壁 ほか)
著者等紹介
芳野満彦[ヨシノミツヒコ]
1931(昭和6)年、東京・荒川区生まれ。早稲田高等学校在学中の17歳の冬に八ヶ岳で遭難。友人は凍死し、自身も両足指をすべて失ったが、再び山をめざし、クライマーとして活躍。無雪期の滝谷グレポン初登攀のほか、前穂高岳四峰正面壁、北岳バットレス中央稜、剣岳チンネ正面岩壁などの冬季初登攀を成し遂げ、「5文足のクライマー」の異名をとる。1950(昭和25)年から数年にわたって上高地・徳澤園の冬季小屋の小屋番としてひとり厳冬期の穂高に滞在し、詩や絵などの作品を制作。1958(昭和33)年には上田哲農、奥山章、安川茂雄らと第二次RCC結成に参加する。1963(昭和38)年にはヨーロッパに渡り、アイガー北壁に挑戦。その2年後にマッターホルン北壁登攀に成功し、日本人クライマーとして初めてヨーロッパアルプス三大北壁登攀に成功した。その後、日本初の山岳専門旅行社の立ち上げやスポーツ用品店経営など実業界で活躍するかたわら、絵画制作や執筆を続け、2012年、80歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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