内容説明
臆病なのが玉に瑕の甚十郎は、道場の兄弟子平松左門の薦めで商家和泉屋の怪談会に出ることに。集まった男たちの話も怖いが、変化する瞬間を見た者は死ぬという掛け軸の女もまた怖い。案の定、百話目を語り終えた和泉屋は姿を眩まし、参加者の一人は怪死した。仕組まれた策謀。解き明かすは、左門か甚十郎か。
著者等紹介
輪渡颯介[ワタリソウスケ]
1972年東京生まれ。明治大学卒。『掘割で笑う女―浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、講談社ノベルスよりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yu。
26
百物語の怪談会に嫌々参加する羽目となった怖い話が大の苦手な剣術師範役候補“苅谷甚十郎”‥ そこで語られる幾つかの話に彼が通う道場で昔起きた因縁事が絡むというシリーズ第二弾。。(やはり)おもしろい!!怪談とミステリとの見事な融合に魅せられ、また人情物語としても愉しめる著者のスタイルは一度味わったらクセになる(๑¯ω¯๑)2018/03/02
おぬち
25
シリーズ2作目!このシリーズはホラー×時代小説×ミステリーで本当に面白い!キャラも個性的で読みやすいのもgood!友人に借りて読んだんだけど、あまりこの小説売られてないのよ!本当に面白いから売ってくれれば買うのに。。ネットも入手困難2019/10/19
飛鳥
25
物凄く怖がりの甚十郎が兄弟子の鉄之助に頼まれ百物語の怪に行かされ、そこで一人の浪人侍が行方不明に。甚十郎は自分の責任だったと自分を責めながら事件の謎を追っていきます。百物語の会に集めららえた侍たちと主催者の男、接点を追っていくごとに昔の事件との関わりが見えてきて怖いながらも興味深く読みました。所々語られる怪談も怖かった。お酒好きの左門の活躍も素敵でした。意外過ぎる結末にも驚きました。2017/09/17
Hugo Grove
19
怪談小ネタがたくさんで仕込んであって楽しめた。2018/03/30
にこ
18
趣向を凝らし百の怪談を語る怪談会。沢山ちりばめられた怪談、あでやかな刀さばきと推理。甚十郎はしばらく江戸に居るようですし、今後が楽しみですね。2014/09/27
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