講談社文庫<br> パノララ

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講談社文庫
パノララ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 592p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062938433
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

一軒家の増築部を間借りすることになった28歳の「わたし」が、ヘンテコな一家と暮らすうちに変ってゆく──芥川賞作家の新感覚長編28歳のわたし・田中真紀子は友人のイチローに誘われて、彼の家に間借りすることになった。けれどもその建物は、コンクリート三階建て・黄色い木造二階建て・鉄骨ガレージの3棟が無理矢理くっつけられた変な家。そしてわたしは、ガレージの上の赤い小屋に住むことに。全裸で現れる父親を筆頭に、個性派揃いのイチローの家族たち。ヘンテコな家でおかしな生活が始まった。そんなある日、イチローから「たまに同じ一日が二度繰り返される」という不思議な経験を打ち明けられる──芥川賞作家が描く未体験パノラマワールド!

柴崎 友香[シバサキ トモカ]
著・文・その他

内容説明

友人のイチローに誘われ、改築を繰り返した奇妙な家の赤い小屋を間借りすることになったわたし。家を増築する父親や女優の母親、個性派揃いの彼の家族たち。不思議な家で生活し、家族の過去が気になりだした頃、イチローから「たまに同じ一日が二度繰り返される」と打ち明けられ、日常がゆがみ始める…。

著者等紹介

柴崎友香[シバサキトモカ]
1973年大阪府生まれ。2000年に初の単行本『きょうのできごと』を刊行。’07年『その街の今は』で第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第23回織田作之助賞大賞、同年第24回咲くやこの花賞、’10年『寝ても覚めても』で第32回野間文芸新人賞、’14年「春の庭」で第151回芥川賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

312
主人公の(物語の語り手でもある)田中さんが借りることになった部屋は、立地こそ抜群にいいのだが(S駅との記載だが、下北沢がモデルであると思われる)、建築法を度外視したツギハギだらけの建物の一角で、その家にいるのはちょっと変わった人たちだった。田中さんは容姿も、才能も、その他あらゆる点で、いわゆる普通である。そんな田中さんが、この異世界でやがて自身が奇妙な体験をすることになる。基本的には田中さんの日常が描かれるのだが、そこに紛れ込む(時空がねじれるのだろうか)非日常を、あくまでも日常のレベルで描いてゆく⇒2025/01/04

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51
⭐️⭐️⭐️⭐️☆。面白いかどうかも分からないし、人にも勧めないし、なんで読んでいるのか分からない作家の一人。柴崎友香流ジュブナイル小説とでも呼ぶべきか。いつも裸なセクハラワイルド親父と壇蜜みたいな女優の母と超能力(?)三姉弟妹が住んでいる表紙の家に転がり込むように赤い家の部分に住む事になった主人公の話。読み応え充分で面白かった。この人の描く物語は益田ミリさんの漫画を読んでいる感覚と似ているかもしれない。日常とフィクションの境がグラデーションのような感じが故にリアル過ぎて退屈に感じてしまうのかもしれない。2018/02/21

ぱなま(さなぎ)

22
それはひと続きの風景みたいで、ところどころがいびつに繋がっていて、増改築を重ねた家みたいに。私だって同じ所を繰り返してくっつけて都合のいいように見せてるだけなのかもしれないのにこれは一本道なんだと言い聞かせていて、理想だからって一本道が正解なわけでもない。気づいたところで変わることの方が難しい。全体を引きで見てああだこうだこれはダメだとか分析するのは確かに賢くないとできない。でも、たまたま集まっただけの人たちが見えない作用をしあって醸す心地よい空気を、私は愛したいと思う。2018/04/05

ちぇけら

21
家族というのは不思議な関係性だ。ピンボケ写真がひとつの芸術となりうるように、家族も見かたによってさまざまな様相を見せる。好きや嫌いという感情とは、まったく別の次元。ゆるやかな繋がりと、ゆるやかな依存。それらが危ういバランスで保たれていて、いちど崩れると、日常は涙で滲んだようにゆがんでいく。ほんもののわたしは、パノラマ写真ではどう写るのだろう。「わたしはここではなくて、自分が行きたい場所に行きます」繰り返しの生活から、抜け出したいとねがう。人間関係は、ゆるやかな絶望なのだから。世界が、継ぎ目から綻んでいく。2021/07/16

蜜柑

21
主人公の私が、まさに自分のような性格、生き方で、本当はこう思っているのに言えなかったり、他の人が好き勝手に行動しているのを羨ましく思ったり。そして、映画のコミュニティでも、上手く言えない感じが自分を見ているかのようで共感の嵐だったけど、設定が難しくて、私以外の人の心理がよくわかんなかった。初めて読むこの感じ。不思議な本だった。2019/11/10

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