出版社内容情報
『新宿鮫』の原点
冷血な男がこの街にいる――
「もっと、もっとあったかくして……」
私立探偵・緒方洸三が調査する先で、次々と関わった若者たちが殺害されていく。最も弱い部分を突かれ非業の死を迎える彼らは、やくざすら自在に操る冷血漢に支配されていた。緒方は六本木の街でひとり、暗黒に心を支配された男と対峙し、正体に迫る――。『新宿鮫』へとつながる大沢ハードボイルドの原点。
大沢 在昌[オオサワ アリマサ]
著・文・その他
内容説明
私立探偵・緒方洸三が調査する先で、次々と関わった若者たちが殺害されていく。最も弱い部分を突かれ非業の死を迎える彼らは、やくざすら自在に操る冷血漢に支配されていた。緒方は六本木の街でひとり、暗黒に心を支配された男と対峙し、正体に迫る―。『新宿鮫』へとつながる大沢ハードボイルドの原点。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年、名古屋生まれ。’79年、失踪人調査士・佐久間公を主人公にした「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞、デビュー。’91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、’94年『新宿鮫 無間人形』で直木賞、’04年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
84
ハードボイルドを読むのは久々です。今作は新宿鮫の原点とも言える作品だとか。六本木の街で暗黒にまみれた男と対峙するというだけでドキドキさせられます。重みのある筆で描き出す世界はまさに男臭さを感じさせ、格好良さを見せてくれました。大沢さんの作品は、リーディングカンパニーで触れていた程度ですが、これから色々読んでみようと思いました。2017/07/26
紫綺
77
古い方で読了(どこか変わったのだろうか?)。大沢さんらしい主役は、スーパーマン的に強すぎないところがいい。2014/07/11
タックン
56
再読。名作(新宿鮫)を世に出す直前の探偵物ハードボイルド物。雰囲気は同じ探偵物の佐久間公シリーズテイストだけど、暴力シーンや事件の真相は新宿鮫に繋がってる感じがある。 (2つの死の真相を掴んで欲しい)って依頼を受けた探偵緒方。読みやすいしストーリーも面白いので一気読みした。でも真相掴んだ後の最後があっけないのが残念だった。 大沢さんのホームグランドであるバブル前後の六本木界隈がまぶしい。 探偵緒方以外の男性は一部を除いてくずばかりだけど、女性はみな魅力的に描かれてたな。 面白いので読んでみてね。2022/03/21
Carlos
34
大沢さん、この後新宿鮫を出して一気に売れた。野島は出てくる必要あったのかな。 2024/10/14
007
12
携帯電話がないって不便だな。ハードボイルド。そんなに感情移入はできなかった。緒方は多分カッコイイキャラなんだろう。2016/12/14