講談社文庫
ときめきイチゴ時代―ティーンズハートの1987‐1997

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062752282
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

2005年に30代前半を迎えている女性たちは、中高校生の頃“イチゴ世代”と呼ばれていました。団塊ジュニアが15歳になったから、というネーミングでした。そんな少女たちに一大ブームを巻きおこしたX文庫ティーンズハートの花井愛子作品群。“あの頃”みんなが夢見た世界の、意外に大爆笑だった裏側は。

目次

前身のこと。―コピーライター・マンガ原作・児童ジャンル・ノベライズ
スタートのこと。―たのしい幼稚園・少女フレンド・コバルト・オリーブ
工夫のこと。―名作文学・マンガ雑誌・官能小説・文庫
制作者のこと。―3局企画部・文芸局・男性コミック誌・ミュージカルスタッフ
ディレクションのこと。―パッケージ・リサーチ・自主コンペ・チームワーク
仲間のこと。―新年パーティー・独立系・企業事情・昔話
役割のこと。―編集作業・マーケティング・セルフプロデュース・31歳
ブームのこと。―ヒット商品・10代少女・ブランド・露出度
販促のこと。―総合エンタメ・市場拡大・パートナーシップ・フェードアウト
キャラクターのこと。―隣人・ジャニーズ系・中高校生・団塊ジュニア
傍観のこと。―17歳・停滞期・スーパースター・純愛
可能性のこと。―別名・大人の少女小説・手書き・継続
花井愛子の「こんなに書いて働いてました!」リスト
ゲストメッセージ・ティーンズハートと花井愛子と「私」

著者等紹介

花井愛子[ハナイアイコ]
1956年11月30日生まれ。神戸出身。一般企業のOLから広告の世界へ。制作会社勤務のコピーライター時代は『カゴメ』『ワコール』『三菱銀行(当時)』などのクリエイティブワークを手がける。1985年独立。広告と出版の企画プロデュース業に加えて少女小説の執筆を開始。ヒット作を連発する。大人向けの作品も好評。マンガ原作も多数。タレントとしても活躍中。著書は200冊以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なるときんとき

15
ティーンズハート全盛期から下火になるまでを火付け役の花井愛子さんが記憶で語った本。「マジメでカタイ本」という割に花井愛子文体(句読点かぎかっこ多めの喋り言葉風)。興味深いエピソードが多かった。初期のティーンズハート編集部は2つあって、花井さんのいた3局企画部は自由に動け、花井さんの若さと勢いとコピーライターとしての腕でヒットにつながったようだ。2019/05/10

7
ティーンズハートの看板作家だった花井愛子さん。花井さんがティーンズハートに関わるようになったときから書かなくなるまでの色々を綴った暴露本。なんていうか変わった人なんだなあ花井さん……という感じ。凄まじいバイタリティで本を売る!ということに対してとても戦略的で。少女小説についての本なのに、ロマンチックさの欠片もないという変わった本だった。2016/01/23

schizophonic

4
一大少女小説ブームを巻き起こした講談社X文庫ティーンズハート。その中心作家だった花井愛子の回想録。広告業界出身の経験から、かなり戦略的に文体やパッケージをつくりあげ、マーケティングなき出版業界と悪戦苦闘しながらも、十代の女の子に寄り添った小説を書き続けた。結果、少女小説ブームの終焉とともに、不遇の時代を迎えるわけだが、そのとき読みたいと思う小説を提供することに専心する姿勢は、エンタメ作家の鑑ですな。2014/04/09

いちこ@文庫派

4
中学生のころは完全にティーンズハート派でした。花井さんの書いてらした通り、イラストが固定の方の方が馴染み深かったですね~小林深雪さんとか折原みとさんとか。ひさしぶりに図書館でちょっと書庫から出してもらおうかしら~と思ってしまいました。2012/05/13

すばる

3
面白かったのだけどとにかく作者の自己弁護が凄かった。言い訳満載と言うか。あとがきの「単行本にしたかったけど売れないから文庫になった」とか「小田和正にコメント貰おうとしたけどダメだった」とか書く必要ある?w2019/02/19

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