内容説明
特に今世紀に入り、教員養成の一層の高度化が広く国際的に問われているその時代に、日本では、これに真っ向から逆行して、専門職であるはずの教職の組織的な非専門化が国主導で大手を振って進行している。本書は、このようなわが国の教員養成、とりわけ外国語教員養成のあり方を、新しい時代の諸外国における教育的動向を考えながら、文字通りグローバルで多角的な視点から、あらためて厳しく問い直そうとするものである。
目次
外国語教師とは何か
各国・地域の外国語教員養成体制(アジアの非印欧語圏で印欧語国の植民地経験がない国・地域;アジアの非印欧語圏で印欧語国の植民地経験がある国・地域;ヨーロッパの印欧語国で複数言語が共存する国;ヨーロッパの印欧語国で英語が事実上第2言語である国;英語の母語話者が多数派である国;EUの言語教育政策を牽引する国;近年、PISAなどで教育的に注目されている国;本研究を通して、教員養成体制の改善を検討しようとする国)
著者等紹介
大谷泰照[オオタニヤステル]
大学英語教育学会(JACET)顧問、など。専攻は言語教育政策、異文化理解教育
杉谷眞佐子[スギタニマサコ]
専攻はドイツおよびEUの外国語教育政策、異文化コミュニケーション論
橋内武[ハシウチタケシ]
専攻は談話分析、英語教育、言語政策
林桂子[ハヤシケイコ]
博士(英語学)。専攻は言語獲得、英語教授法、言語教育政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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