内容説明
家康の天下盗りの裏には、あまたの異能の臣の姿があった。徳川家に莫大な富をもたらした金山奉行、大久保長安。豊臣家打倒に鬼謀をめぐらした本多正信・正純父子。しかし、君臣の愛憎と泰平の到来の果てにいつしか彼らは己の時代の終焉を悟る。権力の魔性に魅入られた漢たちの哀しみを描く傑作短篇集。
著者等紹介
岳宏一郎[タケコウイチロウ]
1938年宮城県生まれ。早稲田大学文学部卒。TVドラマ・舞台の脚本家、雑誌のフリーライターとして活躍。『群雲、関ヶ原へ』(新潮文庫)で作家デビュー
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