出版社内容情報
初雪の降る安政二年、大地震発生の一報を受け、信濃国伊那谷から江戸へ駆けつけた交代寄合座光寺家家臣・本宮藤之助。火事の夜、当主左京為清が騒動を起こし失踪したことを知り、その行方を捜す密命を受ける。さらに藤之助は家康から与えられた座光寺家の秘命を知るに至り、ある決意を固める――。天竜川と伊那の山脈に鍛えられた剣の達人藤之助が混乱の幕末を駆け抜ける傑作シリーズ、決定版。
内容説明
安政二年十月、大地震発生の報を受け江戸に駆けつけた若き侍がいた。信州伊那の旗本座光寺家の家臣・本宮藤之助だ。藤之助は江戸屋敷で、地震の夜に当主・左京為清が失踪したことを告げられる。探索を命じられ、そこから思いがけぬ宿命に導かれていく―。伊那の大地を胸に抱く藤之助が、江戸を、やがて世界を、大きく動かしてゆく。傑作シリーズが決定版で登場!
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズの刊行を手始めに、次々と時代小説を発表。2024年1月、文庫書下ろし作品の刊行点数が300冊を超え、累計部数7840万部突破の快挙を成し遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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