出版社内容情報
イスラムと近代国民国家は、いかにすれば両立可能か? イスラム世界における近代化の難問を、トルコ共和国の苦闘を通して概観する。
イスラムと近代国民国家は、いかにすれば両立可能か? イスラム世界における近代化の難問を、トルコ共和国の苦闘を通して概観する。
内容説明
「世俗化」=「近代化」「イスラム」=「反動」では、ない。「共和国トルコの父」ケマル・アタテュルクによって否定されたはずのイスラムは、なぜその後も長く生き残ったのか。幾重にも複雑に絡まった糸を解きほぐし、イスラム世界における近代化の問題を「脱イスラム」のフロントランナー、トルコ共和国の歩みから読み解く。
目次
序章 オルハン・パムクと「東洋VS.西洋」
第1章 トルコ共和国成立前後における改革とイスラム(オスマン帝国における改革の進展;トルコ共和国における世俗化改革の進展)
第2章 ポスト・アタテュルク時代のイスラム派知識人(イノニュ時代の幕開け;複数政党制への移行とイスラム派知識人)
第3章 一九五〇~七〇年代のイスラム―ヌルジュとトルコ‐イスラム総合論(民主党政権の誕生から六〇年クーデタへ;第二共和政から八〇年クーデタへ)
第4章 第三共和政下のイスラム―ギュレン運動、公正発展党(クーデタ後の体制下におけるイスラム;ギュレン運動の台頭;イスラム政党の自己変革と軍部の介入;イスラム政党とギュレン運動の新展開)
終章 ふたたび「東洋VS.西洋」
著者等紹介
新井政美[アライマサミ]
1953年生まれ。東京大学文学部卒業。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。トルコ近代史を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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