内容説明
経世会=竹下派を結成した竹下登は、安竹宮の戦いにも勝利し、中曽根裁定により自民党総裁の座を射止める。野党を懐柔し、党内をあの手この手でまとめるしたたかな政治手法によって、竹下は権力の座を確かなものにしていく。時代は昭和から平成へと移り、リクルート事件が山火事のような広がりを見せ、政・官・財を包み込んだ。政権維持に意欲を見せる竹下内閣も、ついに退陣に追い込まれるが…。
目次
第1章 田中派、十五年目の消滅
第2章 安竹連合か、安竹断絶か
第3章 中曽根裁定、竹下に下る
第4章 竹下流の野党懐柔策
第5章 消費税をめぐる自民党の内紛
第6章 リクルート事件の発覚
第7章 野党の弱腰を順風に
第8章 竹下首相、前代未聞の退陣劇