出版社内容情報
第56回江戸川乱歩賞受賞作品!
幼なじみの4人が校庭に埋めた拳銃は、23年の時を経て引き金を引かれた。著者9年の想いが込められた“再会”の物語は、空前のミステリとして産声を上げる。
内容説明
誰がうそをついている?幼なじみの四人が校庭に埋めた拳銃は、二十三年の時を経て再び放たれた。それぞれの想い出が重なるとき、時を越えたさらなる真実が目を覚ます―!全てはタイムカプセルにとじ込めた―はずだった。第56回江戸川乱歩賞受賞作。
著者等紹介
横関大[ヨコゼキダイ]
1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒業。8年連続で江戸川乱歩賞に応募し『再会』にて第56回江戸川乱歩賞を受賞。現在は公務員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サム・ミイラ
230
乱歩賞受賞作は幾つか読んだが、13階段以外は不完全というかプロに成りきれていない印象を受ける。これもそのひとつ。一言で言えば偶然が多すぎる。せめてひとつくらいならまあいいかと思ったりもするがここまでやるとやり過ぎサービス過剰で白けてしまう。特に刑事の過去に繋がるところなどもう何と言ってよいか。発想や構成力は非常に優れていると思うが肝心のトリックが弱いのが難点。色んな意味で甘さを感じる作品。2014/09/11
ウッディ
202
息子の万引きを発端にした殺人事件で使われた拳銃は、23年前に殺人事件に遭遇した4人の少年少女が隠し持ち、タイムカプセルに入れて封印したものだった。息子を守る母、その元夫、被害者の弟そして事件を追う刑事として再会した4人の変わらぬ友情ゆえに隠されていた各々の秘密が事件を複雑にしているというプロットは面白く、物語に引き込まれた。淳一の恋人が偶然に万季子親子と出会い、彼女を保護するなど都合よすぎる展開が気になったが、切れ者でありながら、温かい南良刑事のキャラも魅力的で、4人の友情も含め、爽やかな読後感だった。2021/07/24
ダイ@2019.11.2~一時休止
187
デビュー作。選評にもあったようにご都合主義的な面を感じたが、過去の事件と絡ませて事件が解明される展開が良かった。2014/10/02
テンちゃん
140
23年前o(>_<)o4人に共通する憎む人物が殺害される!⇨幼馴染みの4人( ̄へ ̄)淳一!直人!圭介!万季子!⇨銀行強盗!o(>_<)o警察殉職事件!⇨殺害に使用された拳銃(*>_<*)ノタイムカプセル:(;゙゚'ω゚'):小学校の校庭!⇨現在!(`ロ´)誰かがタイムカプセルを掘り起こす!何故?⇨拳銃が再び放たれる!(๑°﹃°๑)誰が?Σ(*゚◇゚*)なんの為に!⇨明らかになる真実!(இoஇ; )重くのしかかる23年間!⇨友を守る物語!なかなかの作品。☆(*>_<*)ノ4.42016/01/05
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
128
年単位で積ん読本になっていたが、ついに読了。帯に涙とか書いてあったのがきっと気に入らなかったんだろうなぁ。中身は視点を変えながらのミステリーなので、視点に謎が隠されているのはわかるけど、登場事物それぞれが秘密を抱えすぎて、ちょっと違和感。それにしても最近特に帯に書かれている文言がせっかくの内容の期待値を上げさせすぎて、逆にガッカリさせることが多い気がするなぁ2013/07/06