内容説明
『鉄腕アトム』は、みんなのヒーローだった。昭和三十年代への郷愁も豊かに、沖縄の少年たちの成長をみずみずしく描く。文の京文芸賞最優秀賞受賞作。
著者等紹介
大城貞俊[オオシロサダトシ]
1949年、沖縄県生まれ。琉球大学卒。現在、沖縄県内で高校教諭をしている。『アトムたちの空』で第二回文の京文芸賞・最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひまわり
3
戦争と沖縄。切っても切れない。2014/08/16
MIYA
0
いつの時代も子どもたちは、青い春に惑わされながら大人になっていく。都会でも田舎でも、それは変わらない。けれど自分のふるさとは、思春期を過ごした場所はやはり特別なもの。「青春」と名付けられた故郷は、傷や後悔の記憶を抱えながらも、その人の帰りをいつでも待っている。優しくほほえみながら。2015/10/21
punyupunyu
0
戦後間もない沖縄の寒村での子どもたちの成長の物語。戦争の記憶がまだ生々しく残っている時代、大自然の中でたくましく育つ子どもの心象を描いている。今の子供たちとはちがうなぁ、、、。2014/01/13
sunafumikin
0
子どもの国語の問題文になっていて気になったので全編読んでみた。沖縄の美しい自然、海や山の情景がありありと浮かんできて、少年が大人になっていく過程で体験する切なさや悔しさ、喜びが自分事のように感じられた。久々に素敵な小説に出会えた。2024/02/16