出版社内容情報
フランスの著名な精神分析家が自らの風変わりな幼少期を語る。子どもの心の世界への生きた案内。
内容説明
おとなには、なぜわからないのだろう…。著名な精神分析医「ドルトおばさん」がわが娘を相手に語るパリの子ども時代。成長期に抱く疑問や不安を理解する鍵。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
paluko
5
不治の病に罹った姉について十二歳の著者が「私が祈れば少なくとも姉は死なずにすむだろう、そう教えられたの。そして、私がちゃんとお祈りできなかったために、二ヵ月後に姉は死にました……私はみんな自分のせいだと感じたし、母もそうだといいました」(52頁)って、辛すぎるだろう。後年の回想とはいえ「母をとてもかわいそうに思い、母のいうことはそのとおりだと考えましたよ」(54頁)って、著者の器が大きすぎる。治療家に生まれついたといっていい資質なのではと感じた。本当に周りがよく見えているし、すべて覚えていることもすごい。2025/03/31
林檎
0
ドルトおばさんの少女時代。おばさんも昔は少女だった。2017/09/07