感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
1
20世紀の日本が生んだ最大の喜劇人、榎本健一の足跡を雑誌記事、関係者の証言、本人の発言などから再構成した珠玉の一冊。著者の記述の中に参考資料からの参照を盛り沢山に入れたので、構成が読み難い部分もあるが、それを割り引いても、資料性は高い。エノケン劇団の会報の文章とか、「青春酔虎伝」のハワイや上海での批評なんて激レアだ。特に、今は資料も乏しい浅草時代に、かなりの頁を割いているのが嬉しい。やっぱり、エノケンは舞台の人だったのだ。若き日の森光子が見た「エノケン先生」の姿も感動的。2012/05/24
Gen Kato
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再読。過去の舞台は決して観ることはできないのがつらい。喜劇王の芸を知ることは、ほとんど不可能だ。残された映画を見、あとは想像で補うのみ…2014/07/24