内容説明
上院町内に君臨する「イタズラ大王三人悪」てっちゃん、リョーチン、椎名―。彼らの前に一人の美少女、由宇が現れた!あまりの可愛らしさに、舞い上がる三人だったが、彼女はどこか儚げで、悲しそうで…。そんな由宇をつけねらう、黒衣の男・蒼龍。三人悪は初恋の少女を守ることができるのか。
著者等紹介
香月日輪[コウズキヒノワ]
和歌山県生まれ。『ワルガキ、幽霊にびびる!』(日本児童文学者協会新人賞受賞)で作家デビュー。『妖怪アパートの幽雅な日常1』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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再び読書
50
特に最後の話が切ない!これも電車では危険極まれない。油断すると泣いちゃいます。成仏出来ない霊は、強い思いを残している事は十分に理解出来る。子供を閉じ込めざるをえなかった家族の思いも切ない。今なら何もその必要が無い悲劇に、胸が締め付けられる!大人はすべからく幼きものに労わりの、心を持って欲しい。特に最後の話がつらすぎて、間の話を忘れてしまいました。2015/10/03
吉田あや
38
儚く悲しい出来事がありつつも、やっぱり地獄堂は楽しい。一度死んだ者の魂を再び肉体に宿らせる術「反魂」。生も死もすべての人に等しく平等で、例えそれが悲しい運命でも受け止め、在るがままであるべきで。でも、いつの時代も人間の願いは「死」から逃れること。大切な相手の「死」であればなおさらに。願うこと、祈ること、叶わないこと。大切な人の死をまだ受け止めきれない一人として読み進めるのは苦しかったけれど、苦しくても大切に想う気持ちがぐるりと巡ってまたいつか素敵な縁に繋がるといいなとあったかい光に包まれたラストでした。2014/04/18
Penguin
34
【図書館】やっと図書館で見つけ、?がなかったけど漫画で読んでいるため大丈夫だろう♪と、?からあるだけ借りてくる!ホラーは苦手だけど、やっぱりこの作品は大丈夫。由宇ちゃんと西崎夫婦の話は、漫画で読んでいたがやっぱり泣いてしまった…彼女たちには絶対幸せが訪れることを願うばかり…2012/05/02
深青
16
シリーズ2巻目。3人悪、良いなー。彼らの真っ直ぐで素直な所が好きです。妖怪アパートもだけど、読んでいるとぐさってくる事がある。色々、自分生き方を振り返ってみないと。2014/04/28
退院した雨巫女。
16
《私‐図書館》由宇ちゃんが、生まれ変わったら、幸せになってほしい。2011/07/21