内容説明
船を高速化する利点とは何であるのか。そのためには、何を行なえばよいのか。文明社会の急速な発達と共に求められた人員、物資の迅速な輸送、それに伴う、苦難の道とは―艦艇商船を造る材料の開発や建造技術、それを裏づけるための理論まで、船の速さの歴史に秘められた工夫、努力の航跡を辿った異色艦船史。
目次
第1章 高速艦船出現まで(中世までの航洋艦船;近世の航洋艦船)
第2章 蒸気機関の発達と艦船の進化(舶用レシプロ蒸気機関(往復動蒸気機関)の誕生
タービン機関の登場
ディーゼル機関の出現)
第3章 船型の研究と艦船の高速化
第4章 高速艦艇(戦艦と巡洋戦艦;巡洋艦;駆逐艦;潜水艦)
第5章 高速商船(北大西洋の客船;日本の商船;忘れられた現代の商船)
著者等紹介
大内建二[オオウチケンジ]
昭和14年、東京に生まれる。37年、立教大学理学部卒業後、小野田セメント株式会社(後の太平洋セメント株式会社)入社。中央研究所、開発部、札幌支店長、建材事業部長を歴任。平成11年、定年退職。現在、船舶・航空専門誌などで執筆。「もう一つのタイタニック」で第4回海洋文学大賞入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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