内容説明
開国以来、近代化を急務とした日本では、英語の習得は必須とされ、明治以降、多くの英語名人が輩出した。その一方でナショナリズムの台頭が英語廃止論を生むなど、時代の変遷につれて英語と日本人のかかわりは大きく変化して来た。世界の先進国としての役割を担う現代の日本人には、技能としての英語ではなく、文化の壁を超えて機能する国際語としての日本英語こそ必要であると説く刮目の英語論。
目次
第1章 江戸時代の英語
第2章 英語名人の時代
第3章 早く終わった名人世代
第4章 これからの英語と日本人―モントリオールからの発想