雑草に学ぶ「ルデラル」な生き方―小さく、速く、多様に、しなやかに

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  • サイズ B6判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750512334
  • NDC分類 470.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

人気の植物学者が語る、逆境の変化に力を発揮する「弱者の戦略」とは。雑草に学ぶ「法則」の数々をイラスト入りで分かりやすく解説する。

内容説明

弱い雑草がなぜ強く見えるのか?その秘密は「ルデラル」にある。予測不能の変化を好み、逆境を味方につけ、あるときは耐え忍び、あるときは速攻で仕掛ける。厳しい自然界で生きるための「弱者の戦略」とは。

目次

プロローグ 荒れ地を生き延びる「ルデラル」
1 ルデラルの法則(戦わずして勝つ;逆境を味方につける;予測不能な環境にチャンスがある ほか)
2 ルデラルの戦略(大きな相手とは小ささで勝負する;チャンスをとらえてスピードで勝負する;多様なタネでチャンスを広げる ほか)
3 ルデラルな生き方と日本人(雑草を愛する国、愛さない国;雑草の強さを知る民族)

著者等紹介

稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
静岡県農林技術研究所上席研究員、農学博士。専門は雑草生態学。1968年、静岡県に生まれる。岡山大学大学院農学研究科修了後、農林水産省に入る。1995年に同省を退職、静岡県職員となる。農業研究に携わるかたわら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する著述や講演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トムトム

23
自己啓発本?雑草の話が8ぐらいに、人間社会の例え話が2ぐらいのほうが嬉しかったです。人間社会でもこうしたらどうだい?という説明ばかり。もっと植物学のことが読みたかったわ。2022/03/05

りょうみや

18
興味深く読めた。雑草は雑草魂のように逞しいと言われるが実は一本一本の雑草は踏まれたも立ち上がらない弱い植物だということからイメージが変わる。それゆえ雑草たちは極力戦いを避ける多種多様な戦略で生態系のニッチを探して生き延びている。副題にあるように「小さく、早く、多様に、しなやかに」である。これらは人間の生き方にとっても大いに参考になる。最後に我々日本人は西欧人と比較して雑草の生き方に近いことを述べている。2018/05/25

wiki

12
『バリアバリュー』著者の垣内氏が大きな影響を受けたと紹介していた書籍。植物には大きく3タイプの生存戦略がある。コンペティティブ型、ストレスラント型、ルデラル型。ルデラル型は、戦う土俵を変え、「ニッチを細かくして自分の居場所を作」り、「オンリーワンの中でナンバーワンを目指す」生存戦略を取る。垣内氏はこの示唆により、自身の障害をオンリーワンの価値とする着想を得るにいたった。「強かに生きる」には、「堪え忍んで生きる」事や、「他者を蹴落として生きる」事でもなく、「勝てる土俵で勝つ」聡明な生き方もあると知れる一書。2022/08/29

てつJapan

8
【〇】競争社会の中で、なにも高みを目指すだけが正しいわけではない、ということを考えさせてくれる本。160P少々のためサクッと読めます。面白かったので、この作者の他の本も読みたい。2018/06/23

akanishi

7
モーサテでミライロさんが推す。良著。 じっとその時を待っている。草が取り除かれて地面に光が当たると、雑草のタネは行動を起こす。(p86)2019/10/27

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