出版社内容情報
【内容紹介】
日本の組織風土
入社して数年、ようやく仕事に慣れたのに、自分の企画が通らないのはなぜか?一所懸命の努力が評価されないのはなぜか?本書では、若手社員の創意でもトップ・マネジメントにまで巧みに反映させる稟議制度、相手の立場に立って考える気ばたらきから生まれ全員の合意を生み出す根回し──など、海外にも知られた独特の組織風土と、企業内部にはたらく論理を豊富な実例によって解明し、若いビジネスマンが、会社の中で伸びやかに自分を実現していくための指針を提示する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nekozuki
14
今も日本社会の本質が変わっていないことを教えてくれる良書。「気ばたらき」は今で言う「空気を読む」ということになるだろう。欧米との比較もされているが、これは突き詰めると文化・社会の差異から生じていると思う。2017/08/19
KIO
4
社会構造を知るために購入したものの、読まずに終わりました。 稟議と根回しは、日本的組織の伝統とされ、その機能も評価されています。しかしです。大学時代の合理的な組織論(主として欧米由来のもの)とは、日本的組織の意志決定って、どうもソリが合わないのです。学生にはよくわからない職場ルールです。日本人的な社会集団に即したものだということは理解できるのですが、理論的なものにはなりずらい気がします。
き
2
かなり昔の本ですが、今の日本の会社は変わった部分もあり、変わらない部分もあり。「いい加減」は「好い加減」で適当に流せる人が有能だというのは今でも当てはまるような気がする。重要な仕事を任された新人が張り切り過ぎると「ギラついてる」って、今では「意識高い系」とか言われるのと似ている。意識高い系はより個人的なスペックを誇示しようとするところが、昔と違うところか。2017/02/03
しょうゆ
1
30年も前の書籍だが、いまだ根強く残る日本の会社特有の文化を捉えている。 学校社会では絶対に教わらない、人がいて会社があり、そこには一筋縄ではいかない話の進め方があること。 これは時代遅れな考え方ではなく、ただ良いアイデアがあれば皆が賛同するものではなく 賛同してもらうために何をすべきかを理解する必要があるということ。 スムーズに見える話の裏には抑える事と押さえる事が潜んでいる。2017/01/05
150betty
0
(☆2)僕が生まれた頃くらいのちょっと古い本でイライラしながら読んだ。流石にこれの内容を現代にそのまま活かすのは無理があると思うよ。2016/06/25
-
- 和書
- 建築家が建てた幸福な家
-
- 和書
- サーカスがやってきた